茨城大学と米国・モンタナ州立大学(Montana State University:MSU)は3月19日(木)、水戸市の駿優教育会館音楽ホールにて、両大学楽団による合同演奏会を開催しました。アメリカと日本にゆかりのある楽曲が演奏され、会場は拍手に包まれました。演奏会の運営や記念品制作には多くの学生が携わり、音楽を通じた国際交流が生まれました。
両大学は、2006年に茨城大学理学部とMSUボーズマン校文理学部の間で交流協定を結びました。2017年には研究者や大学院生の相互訪問、共同研究、全学部を対象とした交換留学などの交流に関する大学間の学術協定(MOU)と学生交流協定(SEA)を締結しています。今回の演奏会は、MSUが来日に際して国内の協定校へ呼びかけたことをきっかけに実現しました。
MSU音楽学部のトビン・スチュワート教授の指揮で、アメリカを代表する作曲家ジョン・ウィリアムズの「カウボーイ序曲」や、ドヴォルザークがアメリカ滞在中に作曲した「交響曲第9番≪新世界より≫」、そして久石譲の「千と千尋の神隠し」がホールに響きました。
MSU交響楽団が茨城県に到着したのは演奏会の2日前で、事前に全員で音を合わせる機会は限られていました。さらに言葉の壁もありましたが、音楽を通してコミュニケーションを重ね、本番では一体感のある演奏を披露しました。
演奏会の運営を担ったのはボランティアの学生。来場者対応や音響、照明への指示など裏方として演奏会を支えました。会場のアナウンスは放送研究会。記念品のトートバッグやパンフレット、当日会場に設置する看板は書道部がデザインしました。
MSU交響楽団は、来県初日に県内を観光しました。その際のガイドも茨城大学の学生が務めました。
また、学生のみならず、水戸東ロータリークラブの皆さまに会場提供などでご協力をいただきました。
学生の声
管弦楽団団長・千葉尚士さん(理学部)
無事に終わりほっとしています。英語の指示が分からない部分もありましたが、周りを見て、音を聞きながら合わせることができたと思います。舞台裏での過ごし方など勉強になる部分も多かったです。半年間MSU側と調整を重ねる中で、関係部署とのやり取りなど、音楽だけではなく、社会人としても成長できました。
運営統括・入野陽翔さん(教育学部英語選修)
同年代ということもあり、大学生活や趣味について自然に会話を楽しむことができました。意思がうまく伝わらない場面でも、互いに言い換えながらコミュニケーションを取ることができました。ネイティブならではの表現やスラングなども教えてもらいました。
運営統括・伊佐野陽菜さん(人文社会科学部法律経済学科)
これまで一日中英語で話す経験はなかなかありませんでした。スケジュール調整なども大変でしたが、何とかハートで乗り切りました。仲良くなった子に、「遊びに来た時に使って」と1ドル札をもらいました。今度は私がアメリカに行かないと。
MSU交響楽団・India Shaskanさん(数学専攻)
茨城に着いた瞬間から、笑顔で迎えてくれてとてもうれしかったです。皆さんとてもポジティブで、言葉が通じない場面でも、翻訳アプリを使いながら話を聞いてくれました。食事で隣に座った子に1ドル札を渡したら、後日折り紙と100円玉をお返ししてくれました。お金そのものではなく、心を感じ取ってもらえたのがすごく印象的でした。
書道部・菊野秀真さん(工学部)
(会場入り口の立て看板を制作)大きく、太く、目立つように、メリハリを意識して書きました。何枚か書いた中で、これは全体のバランスが気に入っています。文字の間隔や余白が上手くいきました。
管弦楽団のインスタグラムでも、演奏会当日の様子を紹介しています!