トップに戻る

教・北川さんがデフサッカー男子育成選抜に選出!!
―U23デフサッカーW杯へ派遣

 聴覚に障がいのある選手がプレーするデフサッカー。5月11日にセルビア・ズラティボルで開幕するU23世界ろう者サッカー選手権大会(U23デフサッカーワールドカップ)に出場する日本男子育成選抜チームのメンバーとして、教育学部特別支援教育コースの北川慶悟さん(1年)が選ばれました。

日本男子育成選抜チームのメンバーに選ばれた北川慶悟さん(中央)
日本男子育成選抜チームのメンバーに選ばれた北川慶悟さん(中央)

 ポジションはフォワード(FW)。デフサッカーの東日本選抜として日本一に輝くなど実績があります。得意なのは、相手ディフェンダーの裏をかいて前線へ抜け出す動きや、前線から積極的にプレッシャーをかける守備です。裏に抜けたタイミングでパスを受けるには仲間との意思疎通が欠かせません。競技中は補聴器を外しており、声によるコミュニケーションが難しいため、北川さんは事前に自分のしたい動きをチームメイトに共有することを大切にしています。

 小・中学部は水戸聾学校に通い、クラブチームでサッカーをしていました。高校は高校サッカーに憧れて佐和高等学校へ進学し、2トップの一角としてプレー。音に頼れない中でプレーする北川さんは、周囲の状況をより広く把握することを意識してきました。FWはゴールやボールに意識が向きがちですが、「味方と同じ動きにならないよう、首を振って周りを見るよう意識しました」。普通高校での競技経験は技術面でも精神面でも成長できたと振り返ります。

インタビューに答える北川さん

 3月半ばには選抜チームの合宿が福島県で行われました。けがの影響で思うようにアピールはできませんでしたが、同年代の仲間たちと悩みを共有し、「自分だけじゃない」と感じられたといいます。メンバーの中では若手の18歳での選出。「試合に出るチャンスがあれば、外国人に当たり負けせず、裏に抜けて得点に貢献したい」と意気込みました。

 競技以外にも期待していることがあります。海外旅行先で現地のろう者と手話で会話できた経験が印象に残っているそうで、「口話にある言葉の壁を、手話では感じませんでした。国際大会でも同様の体験ができると思うと楽しみ」といいます。
 将来は特別支援学校の教員を志しています。聞き取りが難しい状況で集中を高めて聞き取ろうとしたり、聞き取れなかった内容を推測したりして話を理解しようとするリスニングエフォート(LE)の研究に関心を持ち、茨城大学に入学しました。北川さん自身の経験を背景に、「LEをなくすために勉強し、そういう経験をする子どもたちが取り残されないようにサポートしたいです」。そして、「将来教師として、子どもたちに世界でもやっていけるんだと伝えたい」と語りました。

 育成選抜は日本国内での大会直前合宿のあと、セルビア入りする予定です。茨城大学一同、応援しています!頑張れ北川さん!!

この記事をシェアする