「深呼吸、世界の窓から」は、茨城大学の教職員や学生が体験した「海外」や「国際的なつながり」を、それぞれの言葉で語り、多様な経験を共有できる場です。読者がふと手をとめて“ほっと一息”できて、少し新しい世界に意識を向けるきっかけになるような、そんな温かい文章でつづる世界の情景をお楽しみください。
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自然のエネルギーと人々の生きる力を感じたマレーシア
2026年1月、留学生獲得のためマレーシアを訪問しました。赤道に近いこの国は、強い日差しと濃い緑に包まれ、街のすぐ隣に熱帯の自然が息づいています。飛行機から見たマレーシアは、まさに自然豊かな緑の密林でした。空港に降り立った瞬間、湿った空気と力強い光に迎えられ、生命の勢いそのものを感じました。
首都クアラルンプールは高層ビルが立ち並ぶ大都市でありながら、少し足を延ばせば深い森が広がります。都市と自然が無理なく共存する風景は印象的で、花々の鮮やかさや大きな木々のたくましさから、自然の持つ力強いエネルギーを感じました。街の市場やスーパーには南国ならではのパパイヤやマンゴーなど、豊かな果物が並んでいました。
また印象的だったのはホテルの朝食。根付きの野菜を自分でハサミでカットして食べるスタイルで、自然をそのまま味わうような新鮮さがありました。
訪問中、日本留学を目指す多くの生徒や教育関係者と出会いました。真剣なまなざしからは、自ら未来を切り開こうとする強い意志が伝わってきます。多民族国家であるマレーシアでは、異なる文化や言語が日常の中で自然に交わり、互いを尊重して生きる姿勢が根づいています。市場や食堂に広がる笑顔、忙しい朝にオートバイで通勤し懸命に働く人々の姿、学びを求め努力を重ねる若者たち。その一つひとつが、この国の「生きる力」を物語っているようでした。
自然のエネルギーと人々の活力が響き合うマレーシア。今回の訪問を通して、国境を越えて学び合うことの意味をあらためて実感しました。こうした出会いを大切にしながら、本学が世界とつながる窓をさらに広げていきたいと強く感じる訪問になりました。
文・写真:渡邊政美(特命教授・アドミッションセンター副センター長)