ラグビー部―全国大会で勝利できる紳士のチームをめざして【iUP】
関東二区予選での2連覇を果たし、今年1月にも全国地区対抗ラグビーフットボール大会に挑んだラグビー部。初戦で敗れはしたものの、今、キャンパス内でもっとも波に乗るサークルの一つだ。
前主将の足名匠吾さん(昨年度教育学部を卒業)は、急成長のチームをこう分析する。「私が1、2年生の時と戦術的なことはほとんど変わらず、当時のメンバーも素晴らしかったです。昨年(2021年)最も変化を感じたのは、人間の部分。自分のことより、チームを第一にみんな考えてくれたことですね」―。
ラグビーは激しいぶつかり合いとスピード感溢れる走りが魅力の迫力あるスポーツだ。楕円形のボールは持っても、蹴っても、投げてもいい。体格の大きい者もいれば、小兵もいる。試合後は、相手チームの同じ背番号の選手と握手をしながら、互いを称える言葉を交わす。「紳士のスポーツ」と評される所以である。
大学からラグビーを始めた教育学部4年の前主務・磯尚憲さんは、「最初は怖かったですよ。試合で相手を止めて少しでも前に進めた時の喜びを積み重ねて、乗り越えていきましたね」と入部当時を振り返る。
一方、4歳からラグビーを始め、中学、高校と全国大会の舞台で活躍した理学部3年で主務を務めている宮下郁哉さんは、2019年に日本で開催されたW杯をきっかけに思い新たに大学ラグビーに飛び込んだ一人。「中学も高校も全国レベルの環境で部活をしてきて、高校時代では特に、試合に出るためのアピールのようなプレーが多かったので、茨大ではもっと周りを生かすことを心がけています」とラグビーに向き合う変化を語る。
宮下さんのような特徴のある選手の入部によって、「毎年違ったチームを作るのは大変でもあり、楽しいことでもある」と足名さん。チームを巧く動かせるメンバーの入部も、ここ数年の躍進につながっているようだ。
顧問を務める教育学部の大西有教授は、現在のチームを「応援する甲斐がある部員の集団」と胸を張る。大学への貢献とともに、部員に望むのは「いい男になってほしい」という心意気。コロナ禍の暗雲を吹き飛ばすそんな彼らの持つエネルギーが、学内、OB、地域の人たちを惹きつけている。
主将のメッセージ
一丸となって目まぐるしく攻守を繰り返す15名のラガーたちは個性豊かなスポーツマンの集まりだ。教育学部4年の主将・笹森伊吹さんは「体育会系と呼ばれる大学とは環境の異なる大学で学ぶ私たちは、"何のためにラグビーをやるのか"を問われることになります。その答えと覚悟さえあれば、ポジションは15ありますから、必ず当てはまる役割があります。経験の有無は全く問題ありません」と新部員を大歓迎する。今年の目標は地区大会3連覇、そして全国大会で優勝できるようなチームづくりだ。
ラグビー部
- 部員:15名
- 練習日・時間等:現在は コロナ禍のため、不定期
- ホームページ:http://iurfc.web.fc2.com
※本記事は広報誌『iUP』Vol.17掲載の内容を一部再構成したものです。