茨城大学SDGs

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太田 寛行
 茨城大学長

茨城大学×SDGsのサイトへようこそ!このサイトでは茨城大学で取り組まれているSDGs(国連の持続可能な開発目標)関連の活動や研究内容を紹介しています。

高校生の皆さんは「総合的な探究の時間」などを通じてSDGsについて考える機会も増えていることと思います。このサイトの情報がそんな皆さんの探究やアクションのきっかけにつながればと願っています。

さて、SDGsの“S”、Sustainabilityに着目した活動を茨城大学が始めたのは、2006年のことです。持続可能な環境・社会のあり方を分野横断的なアプローチで追究する“サステイナビリティ学”という学問分野の確立を目指して研究を進めるとともに、「サステイナビリティ学入門」という授業も開講しています。

また、SDGsの”D” (Development)は、「開発」であり「発展」でもあります。一方的な「開発」ではなく、持続的な地球・地域の環境を共創して「発展」することを目指し、私たちはカーボンニュートラルの技術開発から予測・政策科学を含む総合的な研究を進めています。

SDGsの”G” (Goals)は、壮大な取組みです。「貧困をなくそう」も「飢餓をゼロに」も人類史的な課題です。このようなとても大きな課題に対して、一人ひとりの力は小さいけれど、大学の学生・教職員はもちろん、高校生や地域の方々とも協働して解決を目指していきたいと思っています。このサイトがその入口となれば幸いです。

菊池あしな
 理事(ダイバーシティ・国際・SDGs)

草木や野鳥の変化に季節の移り変わりを感じ、刻々と変化する雲の形や美しい空の色、今、吸い込んだ新鮮な空気や飲み水が、私たちの身の周りに当たり前にあることは幸せで、日々の安心に繋がります。世界のあらゆるモノゴトは繋がり関わり合い、まるで地球全体でオーケストラを奏でているような絶妙なハーモニーの上に、私たち生命は支えられているのですが、ここ数十年、人間社会と自然との関わりが激変し、大きくバランスが崩れてしまったことで、課題は山積みです。どこから手を付ければよいかと頭を悩まします。

一旦、深呼吸をして冷静に周囲を観察してみてください。自分事を見つけ、今出来ることを日々の活動リズムの中で取り組んでみるのはどうでしょう。自分以外との繋がりを作り、色々な分野の人とコミュニケーションをすることはお勧めです。個人はもとより、同じ専門家や同業種間では気づけない「当たり前でないこと」に気づくことができれば、それは課題解決に向かうイノベーションへの入り口です。新しいアイデアを持ち寄り社会実装に向け協働しパートナーシップを築いていくことは、SDGsの持続可能な社会実現に向けての必須取り組みです。

茨城大学は、学びや研究力を高めながら、イノベーションを導くコミュニケーションの場づくりも大切に、ステークホルダーと協働し課題解決に向けて進めていきます。

蓮井誠一郎
 学長特別補佐(SDGs推進)

SDGsは「5つのP」を理念とします。大学は、それぞれのPのあり方をときに批判的に考え世に問うていくことが大切です。

まずは人間、Peopleです。人間中心の考え方は確かに大切ですが、他方で自然生態系とどうつながりどう向き合うのかが、問われています。

自然生態系とは地球、Planetです。「地球を守る」、それも異星人ではなく私たちの手から守る。今の世界ではプラネタリー・バウンダリー(地球の限界)、プラネタリー・ヘルス(人間と地球の健康)、プラネタリー・セキュリティ(惑星安全保障)など、広い視野で物事を考えることが求められています。

地球が守られないと繁栄、Prosperityもできないですね。でも今のあり方は好ましいのでしょうか? DXやGXやSociety5.0だと言われます。でも、私たちのウェルビーイング well-beingこそ繁栄の証しではないでしょうか。

繁栄するには平和、Peaceが必要です。ロシアのウクライナ侵攻後の世界は繁栄に陰りが差していることが、それを明白に示しているでしょう。

平和は単独では実現できません。だからこそパートナーシップPartnershipが不可欠です。国家間だけでなく、地域の企業や人びとの間をどうつなぐのか。そして、これまでの4つのPをいかにして守り、実現するのか。

茨城大学は2030年以後のポストSDGsもふまえ、新たな発展のあり方を提示していきます。