学長あいさつ

 2020年4月に茨城大学長に就任いたしました太田寛行です。
 本学では、これまで「茨城大学基金 Next Step」を通して同窓生・同窓会の皆様、地域社会の皆様、そして企業等の皆様などから、多くのご支援をいただいてまいりました。     
 これまでの皆様のご協力に深く感謝申し上げます。

 昨年2019年に茨城大学は創立70周年を迎え、これまで10万人を超える有為な人材を社会に送り出してまいりました。
この歴史と伝統ある茨城大学の学長として、これからも地域・社会の期待に応えるため、本学の更なる発展・充実に取り組んでまいりたいと思います。
 今後の新たな挑戦として、一つ目は、「学生参画による教育の質保証」です。これまでの教員からの指導だけではなく、学生自らが主体的となり学修の質を高めていくことを目指します。これまで本学が培ってきた専門分野に加え、地域社会のグローバル化やAI・データサイエンスへの要求を満たす教育プログラムを整備してまいります。
 二つ目は、「社会課題の解決に取り組む大学づくり」です。本学は、従来得意としてきた量子線科学や気候変動適応の研究に加えて、SDG'Sへの取り組みにつながる様々な分野での融合研究や共同研究を実施し、研究成果を社会へ還元するという社会と大学の新たな関係づくりに挑戦してまいります。
 三つ目は、「地域の知の拠点としての機能向上」です。これまで大学が取り組んできた地域社会との連携に加え、学生が主体的となって地域の方々と協力できる機会を増やすことや、地域の企業や自治体の方々を受け入れるリカレント教育や交流を充実させ、地域との連携をさらに展開させてまいります。

 このような本学の新たな挑戦を進めていく上では、財務基盤の充実が必要不可欠であり、皆様からのご支援をお願い申し上げる次第でございます。ご寄附いただきました浄財は、指定された目的に沿って使用させていただきます。「学生が"活気"にあふれ、教職員が"やる気"に満ち、地域が"元気"になる、多様性を活かした大学」の実現を目指してまいりますので、本学の新たな取組みをご理解いただき、さらなるご支援、ご協力をお願い申し上げます。

茨城大学長 太田 寛行




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