茨城トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 幡谷 史朗 様

母校の存在は

母校の存在は、在学中よりも卒業して少し離れた時の方が強く感じると思います。
振り返ればそこに沢山の思い出が詰まっています。
現在の自分を推し量る「定規」は何であると思いますか?
それは、自分の過去を振り返る「勇気」です。
人生は山登りだと、よく例えられます。
昇りはじめは、ひたすら地面を見て一歩一歩大地を踏みしめて歩きます。
山道では、数多くの人々との出会いがあります。
いつも一緒に歩いてくれる人。
勾配が急になる度に、手を引っ張ってくれる人。
背中が見えるのに、なかなか追い着く事が出来ない人。
後から来たのに、風の様に追い越して行く人。
途中で待っていてくれて、「ここだよ」と、声を掛けてくれる人。
様々な経験を積み重ねながら頂上を目指します。
歩いても歩いても、頂上に近づいている実感が湧かない時が誰にでもあります。
その様な時は、歩いて来た道のりを振り返って下さい。
足元に雲海が広がり、木々の緑が眩しく光る絶景が見えるはずです。
いつの間にかこんな上まで登って来たのかと、実感が湧くと思います。
振り返る事で、現在の自分の立ち位置を再確認する事が出来ます。
でも、そこには幼くて弱い過去の自分がいるかも知れません。
それらを全て受け入れる事で、人生の山登りを続ける事が出来ます。
峠のお茶屋さんで、美味しいお団子を食べながらお茶を一杯いただく。
是非、皆さんの母校をそんな場所にして下さい。

幡谷 史朗 様

茨城トヨタ自動車株式会社
代表取締役社長 幡谷 史朗

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