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学生ならではの「まちづくり」を考える
―「令和4年度いばらきフォーラム」で学生が講演とワークショップを実施

 11月20日に開催された「令和4年度いばらきフォーラム」に、茨大広報学生プロジェクトのメンバーで市民団体「ちくっこ」に所属する飯島優衣奈さん(人社・1年)が参加しました。活動内容やフォーラム当日の様子などをレポートします。

 20221120日、県内の各生涯学習センターで「令和4年度いばらきフォーラム 若者の活躍による地域づくりについて考える」が開催された。筑西市にある県西生涯学習センターでは、私が所属する市民団体「ちくっこ」が筑西市企画部地方創生課、同教育委員会生涯学習課の方々と連携し、「学生だからこそできる"まちづくり"とは」というテーマで講演とワークショップを行った。

 茨城大学と相互連携・協力に関する包括協定を締結している筑西市では、街づくりに興味のある学生と筑西市企画部地方創生課が連携をし、若者の目線でまちづくりを行う「ちくせい若者まちづくり会議」が令和2年度に発足し、今年度は第3期メンバー35名が活動を行っている。うち、13名は茨大生で全体の約4割を占めている。そのちくせい若者まちづくり会議から派生した市民団体のひとつが「ちくっこ」である。市民団体「ちくっこ」では、会長で茨城大学人文社会科学部現代社会学科2年の今野大生さんを筆頭に、Instagram等のSNSや情報紙『ちくっこ』を通した筑西市の魅力発信や地域内外の人に向けたイベントの主催を若者ならではの目線で行っている。今年度の大学生会員は6人で、うち3人は茨大生である。

 20日のいばらきフォーラムでは、地元の高校生を中心とした参加者に向け、学生がまちづくりを行う意義を問う講演を行ったり、「ちくっこメンバー1日体験」と称し、私たちが制作している情報紙『ちくっこ』を模して、拡大版オリジナル『ちくっこ』を制作してもらうワークショップを行ったりして、参加者との交流を深めた。

MicrosoftTeams-image (1).jpg 講演をする今野大生さん(人社2年・右)と齋川成美さん(人社3年)

MicrosoftTeams-image (2).jpg ワークショップの様子

 講演では市民団体「ちくっこ」の主な活動内容を紹介したり、会員の高校時代についての話をしたりして、参加者に学生が行うまちづくりについて知ってもらうことができた。
 また、ワークショップでは参加者と市民団体「ちくっこ」の会員が3つの班に分かれ、共に観光情報誌『るるぶ特別編集 筑西市』を使用した拡大版オリジナル『ちくっこ』を制作した。各班、筑西の魅力と個性がたくさん詰まった『ちくっこ』が完成した。ワークショップを経て参加者も主催側も打ち解け、互いが思う筑西市の魅力について意見交換をすることができた。

MicrosoftTeams-image (4).jpg 完成した『ちくっこ』は活動報告とともに
県西生涯学習センターに掲示していただいた

 私は今回の活動に参加し、学生としてまちづくりを行う意義を自らも再認識することができた。また、ワークショップで楽しそうに打ち解けながら作業をする参加者の姿を見て、頑張って準備をしてきて良かったと心から思った。今回のような地域住民が交流でき、地元の魅力を再発見してもらえる場をこれからも提供できたらいいなと思う。今後も様々な活動を積極的に行い、地元筑西市をより良い街にしていきたい。

市民団体「ちくっこ」会長・今野さんのお話

 高校生や一般の方々の前で自分の思いや経験をお話するというのは、自分にとってとても新鮮でした。発表の準備にあたっては、まちづくり、大学、そしてこれまでの人生での学びや経験をどのように伝えればみなさんの役に立つだろうかと非常に迷いました。しかしながら、同会員の齋川成美さん(人文社会科学部現代社会学科3年)とともに、「これはきっと役に立つ!」という内容で発表をつくり上げることができたと思います。さらにその中で、「学校での学び」と「まちづくり」の関連性を自ら見出だすことができたのは、自分自身のモチベーションを向上させることにもつながりました。
 イベント終了後には、参加者の方から「楽しかった」という声をいただくことができ、今回の発表をやって良かったと心から感じました。私の専門分野はまちづくりに直接関係するものではありませんが、これまでの活動や今回の経験はグループマネジメントやプレゼンテーションのスキルといった面でも大学の学びに大いに役立つものであると感じています。

MicrosoftTeams-image (3).jpg イベントに参加した市民団体「ちくっこ」会員の大学生

(取材・構成:茨大広報学生プロジェクト 飯島優衣奈(人社1年))