【著作・制作物紹介】佐川泰弘理事・副学長 他 編著
政治に正解はあるのか
政治に正解はあるのか
岩崎正洋、西岡晋、上田太郎、山本達也、佐川泰弘(茨城大学理事・副学長)、小松志朗、宮脇健、杉浦功一、浅井直哉、福森憲一郎、ショーン・ヴィンセント、荒井祐介、今在慶一朗、古地順一郎、坪内淳 編著
出版社:日本経済評論社
出版日:2025年4月1日
ISBN:978-4-8188-2678-6
定価:2,640円(本体2,400円)
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著者コメント
教養の授業(本学では基盤教育)で政治学を学ぶとしても一生で一度の人が多いだろう。どうせなら「学」としての政治学の講釈ではなく、政治のトピックを元に、世の中の多様な考え方、政治的立場を知り、自分自身の考え方や立ち位置がどこにあるのかを認識できるような授業ができないものか。こんなことを考えながら、教養の授業向けのテキストを、昔からの仲間とともに数年おきに5回程度作ってきました。本書は、その最新刊です。
その中で、著者は現在国立大学法人の運営にも当たっていることから、編者からの勧めも受け、大学をテーマとする章の執筆を担当しました。現在の日本の大学が置かれている状況、大学が進んでいる方向、その方向性は政治によって決まっていることなどについて述べています。
社会で何が問題となっていて、様々な立場の人がそれをどのように解決しようと考え、行動しているのかを広い視点から知ること、さらに自分はその中のどの動きに共鳴できるのかを主体として考え、投票でも実践でもよいので行動すること、その集積が結果としての政治です。だから政治に正解はないのです。
本書には、誰にとっても「へー」と思えるテーマが一つは入っていると思います。ぜひ手に取ってください。
著者プロフィール
佐川泰弘(茨城大学理事・副学長)
1964年、徳島県生まれ。理事・副学長就任までは人文社会科学部教授(行政学や地方行政論などを担当)。著書に『議会民主主義の揺らぎ』勁草書房、2021年(共著)、『大統領制化の比較政治学』ミネルヴァ書房、2019年(共著)、『日本の政策課題』八千代出版、2016年(共著)など。