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茨城大学五浦美術文化研究所主催
副所長・藤原貞朗著『共和国の美術』吉田秀和賞受賞記念シンポジウム
「美術館・展覧会・美術史はなんのためにあるのか」
気鋭の学芸員3人と美術史・展覧会の本質・理想に迫る議論

 茨城大学五浦美術文化研究所は、202432日(土)14時より、茨城大学水戸キャンパス図書館ライブラリーホール及びオンライン(Teams)で、「美術館・展覧会・美術史はなんのためにあるのか」と題したシンポジウムを開催します。

 このシンポジウムは、茨城大学五浦美術文化研究所の副所長を務める藤原貞朗・人文社会科学部教授の著書『共和国の美術 フランス美術史編纂と保守/学芸員の時代』(名古屋大学出版会、2023年)が、優れた芸術評論作品に贈られる第33回吉田秀和賞を受賞したことを記念して実施するものです。

 同書は、192030年代のフランスにおいてフランスの美術の歴史がどのように形成されたのかを、当時の美術館学芸員が残した記録などから丹念に検証したものです。そこからは、自国の近代美術の再解釈と再評価を行い、さらに世論や複雑な国際関係も見据えながら、ナショナルな美術史を編纂していく学芸員たちの使命感と所業が見て取れます。

 今回のシンポジウムでは、同書で示されたそうした学芸員の実践の歴史を共有した上で、日本国内の公立ミュージアムにおいて美術展の企画やコレクションの購入にあたっている3人の学芸員をゲストに招き、藤原教授による同書内容の報告に続いて、「美術館・展覧会・美術史はなんのためにあるのか」という視点でディスカッションを行います。

 ゲストは、鳥取県立美術館整備局美術振興監・鳥取県立美術館 館長予定者の尾﨑 信一郎 氏、水戸芸術館現代美術センター芸術監督の竹久 侑 氏、兵庫県立美術館 館長の林 洋子 氏の3人です。いずれも話題となった美術展の企画を多数手がけた経験を持ち、日本の美術界において注目される存在です。

 藤原教授は、「岡倉覚三(天心)は東京美術学校の初めての日本美術史講義で、『美術史は未来の美術のためにある』と語りました。果たして今日の『わたしたち』が求める美術、美術展、美術館、美術史とはいかなるものであり、その理想的な形は実践されているといえるでしょうか。その本質的なこと、理想的なことについて、大学という場で自由に議論してみたいと思います」と話しています。

茨城大学五浦美術文化研究所主催

『共和国の美術』吉田秀和賞受賞記念シンポジウム
「美術館・展覧会・美術史はなんのためにあるのか」

日 時:2024年3月2日(土)14:00~16:40
会 場:茨城大学水戸キャンパス図書館3階ライブラリーホール/オンライン(Teamsウェビナー)
参加費:無料
申込み:【会場】先着80名(申込不要・先着順)【オンライン】こちらからお申込みください。

登壇者
報告・司会 藤原 貞朗(吉田秀和賞受賞者、茨城大学五浦美術文化研究所・副所長)
ディスカッサント 尾﨑 信一郎(鳥取県立美術館・館長予定者)
竹久 侑(水戸芸術館現代美術センター芸術監督)
林 洋子(兵庫県立美術館・館長)

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