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令和4年度茨城大学一般選抜(後期日程)における出題ミスとその対応について

 このたび、312日(土)に実施した本学の一般選抜(後期日程)の個別学力検査において、出題ミスがあったことが判明しました。

 出題ミスがあったのは、理学部の受験者を対象とした「化学」並びに「総合問題(物理・数学)」の問題です。
 「化学」では、イオンの結晶構造における特定条件下での陽イオンと陰イオンの半径比を求める小問において、条件設定の不足及び不適切な表現があり、正答を導くことができない設問内容となっていました。
 また、「総合問題(物理・数学)」では、コンデンサーを接続した電気回路の磁場に関する小問において、条件設定の不足があり、正答を導くことができない設問内容となっていました。

 これらを受け、「化学」の受験者63人並びに「総合問題(物理・数学)」の受験者49人について、それぞれ当該の部分を正答として扱い、採点する措置をとりました。なお、これらの措置による選択科目間の得点調整は行いません。その上で合否判定を行い、3月21日(月・祝)に合格者を発表する予定です。

 本学としては、公平性、信頼性が強く求められる入学試験において出題ミスを生じさせたことについて深く反省し、今後の再発防止に努めてまいります。

出題ミスの内容

化学(受験者数63人)

  • 対象学部・学科:理学部理学科(化学、生物科学、地球環境科学、学際理学の各コース)
  • 対象設問:大問1 問4

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  • 出題ミスの内容
    ①【条件設定の不足】
    問題文で提示している「陽イオンと陰イオンがちょうど接した場合に取り得る」という条件は、解答を導くための条件としては不足しており、このままでは正答を導くことができません。正しくは、「陽イオンと陰イオンが接しながら、陰イオンと陰イオンがちょうど接した場合の」とするべきでした。

    ②【不適切な表現】
    問題文中の「あるイオン結晶の体心立方格子において」という表現は、「塩化セシウム型のあるイオン結晶の結晶構造において」とするべきでした。高校化学の教科書等において、イオン結晶については、体心立方格子はなく、「体心立方格子に似た単位格子である塩化セシウム型」といった説明をしているため、受験者に混乱を生じさせた可能性があります。
  • 対応

    正答を導くことができない設問であったことから、当該小問については受験者全員を正答として扱い、採点する措置をとりました。

総合問題(物理・数学)[受験者数49人]

  • 対象学部・学科:理学部理学科(物理学、生物科学、地球環境科学、学際理学の各コース)
  • 対象設問:大問3 問5

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  • 出題ミスの内容
    【条件設定の不足】
    「点Qで観測されるための磁場の向きと大きさを求めよ」という問題では、磁場の向きは解答できますが、磁場の大きさについては、透磁率が与えられていないと求めることができませんでした。正しくは、「点Qで観測されるための磁束密度の向きと大きさを求めよ」とするべきでした。
  • 対応
    磁場の「向き」については解答できるため通常どおり採点し、「大きさ」についての解答のみ、受験者全員を正答として扱い、採点しました。

お問い合わせ

  • 茨城大学学務部入学課
    TEL:029-228-8064・8066