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「307.(temporary named)」としてアルバムをリリース!
林大雅さん(人社4年)に取材しました

 307.(temporary named)[スリーオーセブン]」というアーティスト名で音楽活動をしている人文社会科学部4年生の林 大雅さん。このたび初のアルバムである『What We Lost And Hold On』をリリースし、CDと各種音楽サブスクリションサービスの形で発売しています。作詞作曲はもちろん、自らミキシングも務めるこだわり派。来年3月には水戸市内でのライブも。茨大広報学生プロジェクトの宇賀持 星耶さん(工学部1年)が、スタジオと化した林さんの自宅を訪れ、インタビューしました。

――このアルバムのコンセプトは何ですか。
「このアルバムでは喪失がテーマになっていて、一曲一曲が何かを失うことに対する曲なんですよね。僕、来年(2024年)から社会人になるんですけど、生きている上でモットーにしていることが、若さを忘れない事なんです。なので、社会人になる自分に対しての戒め的な意味で作ろうとしたのが理由の一つになっていますね。」

――作曲は全て一人でされているのですか。
「基本的には一人でしているんですけど、ドラムだけ叩けなくて、それだけはプロの方にお願いしています。ヤマザキタケシさんという、過去にいきものがかりのサポートメンバーも務めていたドラマーの方です。」

――一曲作るのにどのくらいの時間が掛かるんですか。
「最初に作った曲は5か月くらいかかりました。深夜に思いつきで作り始めたんですけど、意外といいかもしれないと思って頑張った結果、今回のCDにも入っている『読点』という初めてのリリース曲が出来ました。」

ライブの様子

――やっぱり、機材にはこだわっているんですか。
「そうですね、僕は結構こだわっていますね。最初の頃は凄いシンプルでノートパソコンとギターとマイクぐらいしか無かったんですけど、それだとやっぱり音が全然よくなくて、ちゃんと聴ける・作れる環境にしたくてこだわりました。その分、大分お金かかっているんですけどね。」

――どこで作曲されているんですか。
「家をスタジオにしています。愛知県出身なんですけど、大学に合格して茨城に引っ越す時に、楽器の演奏OKのアパートを探していて、見つけたのが今の家です。」

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――曲作りではどこにこだわっていますか。
「僕は編曲や、ミックスという作業に重点を置いています。ミックスというのは楽器ごとの音色や音量のバランスを調整する作業で、言わば仕上げのような工程ですね。楽器ごとにHz(ヘルツ)、DB(デシベル)単位で組み合わせして聞きやすくなるように工夫しています。音楽の完成度を大きく左右する作業なので、やはり難しく、最初は心をくじかれました。自分一人では限界を感じたため、神奈川の川崎にあるスタジオにミックスをお願いしました。そこで実際にプロが作業する所を見させていただき、自分だけでは知ることが出来なかった技術を目の当たりにしました。そこでの経験を活かして一人でも出来るよう、見よう見まねでやり方を覚えて、今の曲を作っています。」

DSC_1784――既に収益はありますか。
「サブスクの収益が一応あるんですけど、全然儲からないですね。なので、今回出すCDが売れたら嬉しいですね。11500円なんですけど、ネットで売るだけじゃなくて、手渡しでも売ろうと思っています。これを機に知名度も上がると嬉しいですね。」

――音楽はいつ頃からされていましたか。
「幼稚園の頃からエレクトーンを弾いていました。小学校卒業ぐらいまで弾いていて、中学校からギターを弾き始めましたね。最初、ピアノからギターに移るのは違和感があって難しかったんですけど、今となってはギターの方が直感で弾けるので、凄くしっくりきています。」

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――曲を作ろうと思ったきっかけは何ですか。
「小学校の頃からギターをやってみたいとは考えていたんですけど、当時は、まだエレクトーンしかできなくて、自分には出来ないと思っていました。でも、やっぱり気持ちが抑えきれなかったので、中学生の終わりの頃からギターを弾き始めたんです。そこから、フレーズを考えて作ってみたりしたんですけど、最初のうちは、中々上手くいきませんでした。そうしていくうちに、大学二年の時、初めて上手に出来たと思えたのが『読点』だったんですよ。そこから自信が付いてきて、色んな曲を作っていきました。」

307_06――今後の目標はありますか。
「大学を卒業するまでに水戸にあるLighthouseっていう会場で初めてのライブをしたいと思っています。卒業したら東京に行ってしまうので、水戸にいる内にこれまでの音楽経験の集大成をここで見せたいと思っています。」

取材を終えて

 林さんに取材をさせて頂いた中で、本当に音楽が好きなんだという気持ちや音楽を作りたいという一心で、どんなことにでも挑戦しようという意欲が伝わり、林さんの人柄の素敵さを感じました。特に印象深かったのは林さんの行動力でした。いきものがかりのドラムをしていたこともあるというヤマザキタケシさんという方にネットを通じていきなり連絡を取りドラムをお願いした話やあのクリスハートさんのボイストレーナーもしていたことのある大物プロデューサーさんのお家に招待され、一緒に食事をしたなどの経験談を聞いたときに、してみたいと思ったことを実際に行動に移せる素晴らしい方なのだと思いました。実際に林さんの音楽を聞かせて頂いたのですが、音楽好きの私からしてもとても素晴らしい作品ばかりでした。是非とも、これを機に林さんの音楽を聞いてみてはいかがでしょうか。

茨大広報学生プロジェクト 宇賀持 星耶)

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ライブ情報

307.(temporary named) Live 2024 "WWL" @ mito LIGHT HOUSE
【日時】2024320日(水)17:30 OPEN 18:00 START
【会場】水戸ライトハウス
チケットの情報など詳しくはSNSをご確認ください。

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