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ボゴール農科大学の学長らが茨城大学を訪問
―気候変動分野での研究・教育連携の強化を確認

 1211日、インドネシアから、ボゴール農科大学のアリフ・サトゥリア(Prof. Dr. Arif Satria)学長、同大で女性のエンパワーメント事業を担っている「アグリアニタ(Agrianita)」のレトゥナ・ウィダヤワティ(Ms. Retna Widayawati)所長、インドネシア教育文化省(Ministry of Education,Culture, Research and Technology)のムハマド・ファイズ・シュアイブ(Prof. Dr. Muhammad Faiz Syuaib)博士らが来日し、本学の水戸キャンパス・阿見キャンパスを訪問しました。両大学の間では、特に気候変動分野における研究・教育の連携の強化が確認されました。

agri_univ_01 左から太田学長、アリフ学長、インドネシア教育文化省のファイズ博士

 茨城大学とボゴール農科大学との間では、農業と気候変動との関係についての研究課題を共有し、2005年から約20年にわたって研究交流を続けています。加えて、両大学間では、短期の相互研修や修士ダブルディグリー・プログラム制度の構築、学部生の交換留学などの教育交流も精力的に進めてきました
 今回、一行とともに来日したインドネシア教育文化省のファイズ博士も、本学への留学経験があります。また、太田寛行学長も農学部の教授(当時)としてこれらの交流において中心的な役割を果たしてきました。両大の間での対面の交流はコロナ禍でしばらく制限されていましたが、今年9月に太田学長らがボゴール農科大学を訪問。それがきっかけとなり、今回のアリフ学長らの来訪が実現しました。

 この日は午前中に阿見キャンパスに滞在して施設見学などを行った後、午後は水戸キャンパスへ移動して、最新の研究トピックについてディスカッションを行いました。

 水戸キャンパスでのディスカッションに先立ち、太田学長は、両大学のこれまでの歴史を振り返った上で、「歴史は物語の積み重ねだ。今日の議論は、両大学の研究と学生交流についての新たな物語の幕開けとなる」と歓待の気持ちを表明しました。
 それを受けて、ボゴール農科大学のアリフ学長は、「2つの地域の強い結びつきは、知識を前進させ、文化交流を促進し、急速に変化する課題にチャレンジする学生を育てるという、我々の共通のコミットメントに資するものだ」と語り、分野を越えた学びと、グローバルなパートナーシップによる多様で豊かな経済環境の構築への意気込みを示しました。

 茨城大学では、長年にわたる気候変動適応分野の研究・教育及び社会実装に関するアジア地域での活動実績と、今年4月のカーボンリサイクルエネルギー研究センター(CRERC)の設立に象徴される緩和策の研究・教育の体制強化を踏まえ、ASEAN地域に広がる「サステイナビリティ学の拠点」の構築を目指すことにしています。

 今回のディスカッションでは、微生物によるCO2再資源化などバイオ技術・農業技術を活かした温室効果ガス削減の研究(今後、G-TECHセンターとして組織化予定)、CRERC、地球・地域環境共創機構(GLEC)という3つの取り組みについて、それぞれの担当教員がプレゼンテーションを行いました。

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 アリフ学長は、「インドネシアは気候変動対策と経済の発展というジレンマに直面している中、2億7千万人を超える巨大な人口を抱える国でもあり、国民の主食であるコメの自給と生産力水準の維持は重要なイシューになっている」などと語り、発表に熱心に耳を傾けていた一行からは、今後の協働を見据えた質問・コメントがありました。

 両大学では、この分野での研究・教育の連携を今後強化し、学生・教員の活発な交流と、それによるグローバル規模での持続可能な自然・社会づくりに貢献していきます。

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