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高エネルギー加速器研究機構と茨城大学が
包括的連携協力協定締結式・記念シンポジウムを開催

 国立大学法人茨城大学と大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(以下、KEK)は、連携協力の推進に関わる包括的連携協力協定を締結し、7月4日(月)、本学水戸キャンパスにて協定締結式と記念シンポジウムを開催しました。

 本学とKEKはこれまでも、学生・研究者の交流や、共同での大学院生の教育・研究に取り組んできましたが、今後、従来の工学や自然科学にとどまらない広範な分野での組織的な連携を進めていくことを目的として協定を締結することになりました。研究交流や共同研究、人材育成、研究施設・設備の相互利用などの面での協力を強化し、KEKの研究者を本学の量子線科学専攻の教員として受け入れる取り組みの拡大を図るなど、人材交流も推進していきます。

 協定締結式には、KEKから山内正則機構長、岡田安弘理事、幅淳二理事のほか、各研究所長が、本学から太田寛行学長をはじめとする関係者が出席し、山内機構長と太田学長がそれぞれ協定書にサインをしました。

pict_01_0705.JPG太田寛行学長(左)と山内正則機構長

 山内機構長は「大学の教育研究のために設備を有効に活用いただくというのが私たちのミッション。これまでも若い方々のインスピレーションにつながればと思い、学生や先生方にKEKを訪問いただくKEK-dayなどの取り組みを行ってきた。今後さらに幅広く利用していただければと思う」と述べました。

 また、太田学長は「世界をリードするKEKと、地域に根差した大学である茨城大学が包括的な協定を結ぶことは光栄であり、嬉しく思う。茨城に立脚した2つの研究機関同士が一緒になり、新たな価値を作っていきたい」と話しました。

 締結式終了後、本協定の締結を記念したシンポジウムを開催し、KEK素粒子原子核研究所の齊藤直人所長、物質構造科学研究所の小杉信博所長のほか、本学大学院理工学研究科(理学野)の飯沼裕美准教授、菊池あしな理事(ダイバーシティ・国際・SDGs)がそれぞれ加速器に関する研究内容の講演を行いました。

加速器で明らかにする宇宙と物質の起源/齊藤直人KEK素核研所長

量子ビーム利用研究の現状/小杉信博 KEK物構研所長

共に地道に精密実験に取り組む/飯沼裕美 准教授

量子アート/菊池あしな 理事

pict_02_0705.JPG講演をおこなう齊藤直人所長

pict_03_0706.JPG飯沼裕美准教授

(取材・構成:茨城大学広報室)