茨城県内の公務員と就活中の大学生をつなぐキャリアイベントの企画に取り組んでいる茨大生がいます。人文社会科学部4年の錦織よしみさんは、オンラインイベント「鹿行キャリアフェス」で企画立案を担当。参加者側で感じたことを生かしながら、今回は運営スタッフとして「就活生が聞きたいことを聞けるイベントにする」ための企画づくりを進めています。
イベントは、鹿嶋市職員として働く傍らキャリアコンサルタントも務める菊見祐介さんが主催。2回目の開催となり、今回は茨城県鹿行地域の3市(潮来市、鹿嶋市、鉾田市)と県、県警察が参加します。4部構成で、第1部は各団体の担当者がそれぞれの特長をアピール、第2部は質問コーナー、第3部は各団体から1人が登壇し業務での“シゴデキ”エピソードを語ります。第4部は鹿行3市の市別説明会です。すべてオンライン(ZOOM)で行われます。
錦織さんは、今年2月に行われた第1回のイベントに公務員志望の学生として参加。市民の暮らしに密接に関わり、民間企業では担えない仕事もある公務員を「縁の下の力持ち」と捉え、その仕事に魅力を感じていたためです。
第1回終了後、次回の運営に関わる学生メンバー(プロジェクトメンバー)の募集を知り、応募しました。参加する中で、「自治体側が伝えたいこと」と「学生側が知りたいこと」に少し違いがあると感じたといい、「運営側だったらどんなイベントを作れるだろうとワクワクした」と振り返ります。
第2回に向けた準備は3月末からスタートしました。錦織さんは、各自治体にイベントへの参加を依頼するための会議への参加や、依頼文書の作成・発送など、さまざまな実務に携わってきました。
そうした業務に加え、錦織さんが主に担当しているのがイベントの企画立案です。第1回に参加した経験を踏まえ、第2回では自治体担当者への「質問コーナー」を新たに設けました。自治体の魅力をPRしてもらうだけでなく、仕事で大変だった経験や採用に関することなど、就活生からは聞きにくい質問にも踏み込みます。当日はプロジェクトメンバーが司会を務め、担当者の回答をさらに掘り下げていく予定です。
オンラインでの参加方法にも工夫を加えました。本名での参加は質問しにくくなるのではないかと考え、原則としてニックネームで参加する形式にしました。「質問しづらい雰囲気を克服し、聞きたいことを聞ける場にしたい」と話しています。
一方、公務員として働いた経験のない錦織さんにとって、企画には難しさもあります。どこまで踏み込んだ質問なら自治体職員に答えてもらえるのか、どこまで企画側からお願いしてよいのか、判断に迷うことも。「OKのラインが肌感覚で分からない。立場上、発言に慎重さが求められると思うので、菊見さんに質問の順序や範囲を相談して、調整しながら内容を考えています」。
イベントは9月12日(土)、13時スタート。錦織さんは「学生が知りたいこと、聞きづらいこと、公務員のリアルを深掘りして届けます。公務員に少しでも興味のある方、志望する方はぜひ来ていただきたいです」とPRしています。