水戸市民会館での卒業式・入学式開催にあわせて水戸の中心市街地の施設や店舗で展開する茨城大学のイベントウィーク「まちのイバダイ」。昨年に続き今年も開催しています(4月3日まで)。
レポート第2弾は3月27、28日に行われたイベントを写真とともにご紹介!
茨城大学水戸市街地アウトリーチ週間「まちのイバダイ2026」
3/27(金) 茨大生&現役新聞記者とまわしよみ新聞!
参加者が新聞を読んで気になる記事を切り抜き、プレゼンし合い、それぞれが選んだ記事を張り付けて一枚の大きな壁新聞をつくる「まわしよみ新聞」。このまわしよみ新聞を、茨大生と茨城新聞の現役記者と一緒に作るイベントが茨城新聞みと・まち・情報館で行われました。
まわしよみ新聞は、新聞を教材として活用するNIE(Newspaper in Education:教育に新聞を)の活動ではよく行われる企画だそう。茨城新聞社NIE事務局の澤畑和宏さんが、作り方の説明とともに教えてくれました。
今回は、今年1月後半の茨城新聞、下野新聞(栃木)、上毛新聞(群馬)、福島民報、福島民友を使います。まずは新聞を読んで、気になる記事を見つけることからスタート。
記事を選んだら切り抜き、なぜその記事を選んだのかをほかの参加者にプレゼンテーション。同級生が活躍している記事、好きな服の記事、知らない食べ物の記事、読みたいと思った本の書評…多種多様な記事が集まりました。そして紹介者以外の参加者は、プレゼンを聞いて感じたことや記事についての感想を話します。
プレゼンが終わったら、いよいよ壁新聞づくり。どの記事を一番目立たせいか、“編集会議”を行います。今回は、衆院解散に合わせて北海道・豊浦町で開かれた「海産総選挙」をトップニュースにすることに。ほかにもどの記事を載せるか話し合い、模造紙に張り付けて、ペンやシールで装飾していきます。
題字(新聞名)と日付、発行者も忘れずに書き入れます!
参加した学生からは、「同じことを伝えるにしても、新聞社によって伝え方が違う」「人によって選ぶ記事が違って面白い」との感想が聞かれました。
自分や身近な人の知らなかった一面や各紙のこだわりを発見できる…かもしれない、まわしよみ新聞。ぜひ原本で(コピーはNG!)お試しください。
3/28(土) まちのイバダイ×水戸まちなかデザインシンポジウム「酷暑を乗り切るワンアクションー気候変動時代のまちなかでウォーカブルを考える」
水戸の中心市街地活性化や「歩きたくなるまち」づくりに取り組んでいる「水戸のまちなか大通り等魅力向上検討協議会」。3月28日の午前中はそんな「大通り協議会」(と略します)との連携企画として、茨大の学生・教職員も交えた約40人の参加者でまちのあり方を考えるディスカッションを行いました。会場は水戸市三の丸の水戸生涯学習センター大講座室です。
今回のディスカッションのテーマは、茨城大学の強みである「気候変動」。気候変動対策には、CO2など温室効果ガスの排出を減らして気温上昇を抑える「緩和策」と、それでも変動してしまう気候に合わせて生活や社会・産業を柔軟に変えていく「適応策」があります。今回は水戸のまちでできる「適応策」のアクションを考えました。
話題を提供したのは、茨城大学地球・地域環境共創機構の小寺昭彦講師。茨大の中に事務局がある茨城県地域気候変動適応センターのメンバーでもあります。まずは、この100年の水戸の平均気温の変化をグラフで紹介。明らかに上昇傾向が見られます。
小寺講師は「21世紀末には、猛暑日や熱帯夜が大幅に増えるだけでなく、極端な豪雨と極端な少雨が増えると予想されます。気象が極端化するということです」と説明。それを聞き、一度頭をタイムスリップさせて、水戸のまちにどんな影響があるかをグループで考えました。「人が出歩かなくなるので交流も減り、心身の健康に悪影響が出る」など心配な未来像が続々…
では、そんな未来の水戸を見据えて何ができるでしょう?小寺講師は、社会ぐるみの適応策の国内外の取組みとして、日傘の活用、クーリングシェルターの拡大、活動時間の夜へのシフトなどの事例を紹介。それを踏まえ、水戸のまちでできるアクションを検討しました。
アーケードや地下道の整備など資金のかかる大規模な提案もありましたが、「シェア日傘」「通行者が協力できる打ち水セット」「超サマータイム」「日陰に置いたベンチに飲食店から料理をデリバリー」など、ちょっとした仕掛けや生活習慣の変化で対応できるユニークなアイデアも。
イベントの最後は、大通り協議会の金利昭会長は、「すぐに取り組めそうな提案もあった。大学との組織的な連携も強化して、これからも議論や実験を続けたい」と締めくくりました。
3/28(土) ミステリーブックカフェ-予告のない読書会
午後は、人文社会科学野 西野由希子教授がナビゲーターを務める「ミステリーブックカフェ 予告のない読書会」を開催。昨年のまちのイバダイに引き続き今回で2回目の開催となります。
IBADAYでおなじみのブックカフェですが、今回はテーマとなる作品が「秘密」の「ミステリーブックカフェ」。西野教授は、「事前にテーマ作品を読んでから集まる形式は少しハードルが高いのではと思い、集まってから読める作品で実施してみようと思った」と開催の意図を話してくださいました。
当日は、大学生から大人までの15名ほどにご参加いただきました。まずは西野教授が用意した短編2作品を20分程度で読み、その後グループに分かれて感想を語り合いました。意見交換の後には、西野教授による作品解説が行われ、本日の作品はジョン・スタインベックの「朝めし」「銀の翼で」と紹介がありました。
西野教授は、「作者が分からない状態では、作品への理解が深まらない部分もある」と難しさを語った一方で、「先入観なしで作品を読んだからこそ気がついたこともあったのではないでしょうか」と参加者に語りかけました。
参加者の方からは、「短編集に収録されている作品というだけですでに情報があるということに気づいた」「(タイトルや作者が分からないのが)びっくり箱みたいで面白かった」といった感想が聞かれました。参加した大学生からは、「今まで本を読んで意見交換をする場がなく、人生の先輩の経験を聞けて楽しかった」という声も寄せられました。
最後には「今夜はベーコンを使った料理を食べたいと思います」と作品内容にちなんだコメントも飛び出し、参加者それぞれが余韻を味わいながら、ブックカフェは終了しました。
3/28(土) レーシングカーを自分たちの手で!茨城大学学生フォーミュラ部と地域の応援
自分たちが設計・製作したフォーミュラカーでレースに出場している学生フォーミュラ部。昨年も引き続き、動画やパネルの展示をしてくれています。3/28には水戸市民会館で、昨年の「まちのイバダイ」をきっかけに出会った水戸まちなかの有志から学生への記念品の贈呈式がありました。
フォーミュラ部の展示は、水戸読売会館ビルで4/3(金)まで続きます。フォーミュラカー好きの皆さんも、フォーミュラカーって何?という皆さんも、ぜひのぞいてみてください!
関連リンク

