茨城大学は、合同会社いばらき宇宙天気研究所(代表 玉置晋氏)に「茨城大学発ベンチャー」の称号を授与しました。
茨城大学では、教職員や学生が所有する知的財産・技術を活用したベンチャー企業や、学生が起業した法人に対し、申請と審査を経て、「茨城大学発ベンチャー」の称号を授与しています。
今回「茨城大学発ベンチャー」の称号が授与されることになった合同会社いばらき宇宙天気研究所は、茨城大学大学院理工学研究科の元学生である玉置晋さんが2025年4月に創業した法人です。
「宇宙天気」とは、太陽活動に応じて変動する宇宙環境の現象のことです。たとえば太陽フレアの爆発が起こると、通信、衛星や航空の運用、GPSなどに異常をきたし、自動運転システムなど社会のインフラや生活に影響を与えることがあります。「宇宙天気予報」は、太陽の活動の観測をもとにそうした影響を予想し、社会に発信する活動です。
玉置さんは茨城大学大学院博士後期課程在籍時、野澤恵教授の研究室で太陽活動などの研究に取り組みながら、気象予報士向けに宇宙天気講座を行うなどの普及・啓発活動を行ってきました。
起業した合同会社いばらき宇宙天気研究所では、これまでの活動を発展させる形で、宇宙天気の教育システムの開発やそれらの講座を受けた人たちのコミュニティ運営を手がけていくということです。
合同会社いばらき宇宙天気研究所への「茨城大学発ベンチャー」称号は、2025年12月1日付で付与されました。称号の有効期間は5年間で、再申請も可能です。
3月17日に行われた称号授与式では、太田寛行学長から玉置さんへ直接称号証が手渡されました。その後の懇談会で、同席した金野満理事・副学長(学術)は、「宇宙天気というおもしろいテーマでライバルもいると思いますが、大化けするような将来性のある分野だと思います。期待しています」と話しました。
玉置さんは、「これから講座や教育システムをつくっていき、その先、茨城大学発ベンチャーの称号の期限を迎えるちょうど5年後ぐらいに、国の制度として宇宙天気予報士の仕組みが動き始めると予想しています。そのときに、実はそれは茨城大学から始まったんだと言いたいです」と意気込みを語りました。
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