茨城大学では、学業成績が特に優れ、かつ人物が優秀であると認められる学生を表彰するとともに、授業料の一部を免除する「成績優秀学生表彰」を実施しています。3月2日、令和7年度後学期成績優秀学生表彰式が開かれ、学部・学環2年次と大学院2年次(修士課程/博士前期課程/専門職学位課程)の学生計73名が表彰されました。表彰式は水戸・日立・阿見それぞれの会場をオンラインでつなぐ形で実施しました。
太田寛行学長は、73人に向けて祝意を述べるとともに、茨城大学のディプロマポリシー(DP)である「世界の俯瞰的理解」をテーマに話しました。揺れ動く世界を生きていくために必要なことだとし、その意図を次のように説明しました。「世界を点ではなく関係として見よう、ということです。自分事とするならば、自分の位置を相対化して、他社との関係で捉え直す。世界は多様で、その多様性を前提に、他者とどう共に生きるか。そしてその時、自分の利益ではなく全体の調和を目指すことになるが、それも含んでいる」。そのうえで、「世界の俯瞰的理解を極めていくと、なりたい自分が見えてくる」と学生たちに語りかけました。
受賞者を代表して、林知那さん(農学部2年)と髙橋凌磨さん(理工学研究科博士前期課程2年)が謝辞を述べました。
林さんは「入学した動機は科学的な視点から人々の生活を豊かにしたいと考えたことです。大学生活では生命科学や食品化学に関する専門知識を学ぶだけでなく、課題や実験を通して、物事を論理的に考える力や、すぐには結果が出ないものに対してあきらめずやり抜く力を身に付けられたと感じています。今後は留学を通して国際的な視野や語学能力を磨き、大学院へ進学し、より専門的な研究に取り組みたいと考えています」と抱負を語りました。
髙橋さんは「幼いころから、身の回りの電子機器を分解するのが大好きで、デバイスの内部構造に興味がありました。茨城大学に入学してからは、自らの手で暮らしを支えるデバイスを開発したいと、なりたい自分を思い描いて取り組んできました。その思いがナノエレクトロニクス分野の研究につながりました。答えのない問いに対し、試行錯誤を繰り返す日々でしたが、こうしたプロセスは、社会において非常に重要な力であると信じています。茨城大学、大学院での6年間で培った課題解決能力や研究開発能力は今後の私を支える確かな基盤となると認識しています」と振り返りました。
表彰を受けた学生たち