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放送研究会が映像制作の全国大会で1位!
―アニメで生成AIの仕組みや注意点を解説

 アナウンスや映像編集など放送関係に興味を持つ学生でつくる茨城大学公認サークル「放送研究会」が、第42回NHK全国大学放送コンテストの映像番組部門で1位を獲得しました。受賞作は、生成AIの仕組みや注意点などをやさしく解説した動画「実験!あいのうはかせ」。制作したメンバーは全員が工学部生で、「工学部らしい作品をつくりたい」という思いから生まれました。

「実験!あいのうはかせ」チーム。左から石井実さん、國井悠貴さん、萩原拓人さん、小笠原快さん
「実験!あいのうはかせ」チーム。左から石井実さん、國井悠貴さん、萩原拓人さん、小笠原快さん

 「おお、すごいな。これでレポートも一瞬だ」
 「ちょっと待つんじゃ!」
 動画は、大学生の富岳京くんが生成AIに大学の課題を解かせているのを、“AIから生まれた妖精”あいのう博士が「本当に学習したと言えるのか?」と咎めるアニメーションから始まります。AIの利点に触れつつも、注意点を指摘する内容です。

動画の一場面。あいのう博士と富岳京くんが話している様子。

 作品を制作したのは、同サークルの工学部メンバー4人です。同サークルは、水戸黄門まつり花火大会などのイベントMCや、FMだいごでのラジオ番組制作など幅広く放送関係の活動をしています。そのため、メディアに興味のある人文社会科学部の学生が多く、工学部生は少数派。そこで、映像制作に興味を持つ工学部メンバーで「工学部らしい作品を作ってコンテストに出品しよう」と考えました。

 テーマは生成AI。制作は4人で役割を分担し、監督・企画・運営を同サークル代表でもある萩原拓人さん(機械システム工学科3年)、撮影を國井悠貴さん(情報工学科3年)、脚本を小笠原快さん(同2年)、映像編集を石井実さん(同)が務めました。 

 動画制作にあたり、まず萩原さんや國井さんが、撮影に取り掛かりました。イメージはAIとの共存。「これからの時代、AIを使いつつ、一緒に頑張る使い方が大事」(萩原さん)だと考えたからです。実写映像のみの動画になることを想定して撮影し、素材を編集担当の小笠原さん、石井さんに渡しました。

実写映像を撮影する様子
実写映像を撮影する様子

 しかしコンテストの応募締め切り日、小笠原さんから届いた完成作品は、なんとアニメーションメインに!共存の要素はありつつも、どちらかというと注意喚起の内容になっていました。とはいえ、話し合う時間はありません。そのまま応募することになりました。

「実験!あいのうはかせ」絵コンテ
「実験!あいのうはかせ」絵コンテ

 共存から注意喚起へ方向を転換した小笠原さんは、常日頃、生成AIで課題を解く友人たちに疑問を感じていました。「先生がわざわざ課題として出してくれているものをAIに解かせるのはおかしい。真心込めて返さないと。そういうやつらをボコボコにしてやりたい」(!)。そんな思いを作品で表現しました。アニメーションにすることで、まじめになりすぎないよう意識しました。
 AIの仕組みなどは専門的になりすぎると視聴者がついてこられません。石井さんは、「大学1年生の時に全学の授業で聞いた内容をやさしくしました」と話し、一般の視聴者にもわかるよう調整しました。

動画の一場面。AIの仕組みを解説。

 同部門にノミネートした58作品のうち、多くは震災や福知山線列車事故などを扱ったドキュメント作品や、実写ドラマ、バラエティー番組。そんな中、柔らかなタッチのアニメーションメインの本作は異彩を放っていたそう。萩原さんは1位獲得の要因を、「アニメという斬新性や編集技術が評価されたと思う」と分析。放送関係者らの審査コメントでも「アニメーションがかわいかった」「構成・画面デザイン等よくできている」等の評価が集まりました。 

 コンテストで高評価を獲得した同サークルの作品はこれだけではありません。水戸市のシェアサイクル「みとちゃり」を題材にした作品「シェアわせなサイクル」も3位入賞を果たしました。交通問題の解消を目的にしつつ、地域活性化にも寄与するみとちゃりの魅力を、市担当者や利用者、広報活動などを行う茨城大学の学生らへのインタビューで掘り下げた作品です。國井さんは、この作品の監督・編集も担当。「とてもうれしいです。同じ大学が1位と3位になるなんて、なかなかないことだと思います」と喜びを語りました。

「シェアわせなサイクル」チーム
「シェアわせなサイクル」チーム

1位&3位受賞作はこちらからチェック!

(編集・構成:茨城大学広報・アウトリーチ支援室)

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