茨城大学教育学部附属特別支援学校は、プロサッカークラブ水戸ホーリーホックのコーチらを招いた「スポーツ体験教室」を毎年開催しています。今年度は11月27日に中・高等部生、12月2日に小学部生を対象に実施しました。当日の様子を、同校の勝二あすか副校長がレポートしました。
この教室は、ホーリーホックの社会連携事業の一環です。本校では、「サッカーボールを使って体を動かし、仲間とのコミュニケーションを重視したプログラムで子どもたちにスポーツとの出会いと楽しさ、心身の成長機会を提供する」という趣旨に共感し、毎年申し込んでいます。本校の体育館は大規模改修中でしたが、附属小学校・附属中学校のご協力により体育館をお借りすることができました。
教室当日は、ホーリーホックから2名ずつコーチが来校しました。参加した児童生徒は、普段とは違う環境の中、コーチたちとサッカーを通して楽しく交流し、伸び伸びと活動に取り組んでいました。普段体を動かすことが苦手な生徒が、コーチの隣に行って積極的にドリブルやシュートに挑戦する姿も見られました。試合形式の活動でも、意欲的にボールに触れようとする児童生徒が多かったです。シュートを決めると両手を挙げて喜んだり「楽しい」とつぶやいたりするなど、コーチたちとの関わりの中で楽しく活動できた様子がうかがえました。活動中、児童生徒の笑顔が絶えなかったのが印象的でした。どの子も、見ているこちらまで嬉しくなるような笑顔でした。
また、子どもたちからは、「ホーリーホック楽しい」「先生、また来年も申し込みよろしくお願いします」等の声が聞かれました。教員からも「指導の仕方がとても参考になる」「本校の児童生徒の特性に合わせて対応していただけて良かった」という感想を聞くことができました。
体験後、小学部の低学年では、体育の授業にスポーツ体験教室の内容を取り入れた学習に取り組んでいます。クラブのマスコットキャラクター「ホーリーくん」に扮した教員と一緒に、「ホーリーくんとランニング」「ホーリーくんとたいそう」「ホーリーくんにチャレンジ」といった活動を行っています。児童はゴールをめざして繰り返しボールを蹴り、ゴールに入ると「やったー!」と喜ぶ姿が見られました。ゴールに向けてボールを蹴る楽しさに気づく姿が印象的でした。担当の宮﨑諒一教諭は「今後も、児童生徒たちにスポーツの素晴らしさを伝えていきたい」と話していました。
今回の教室は、ちょうどホーリーホックのJ1昇格・J2優勝が話題となった時期に開催されました。昇格・優勝を決める前に体験した中・高等部生は、コーチに「絶対J1に昇格してください」とエールを送っていました。決めた後に体験した小学部生は、コーチに「おめでとうございます」「試合を観に行きたいとお母さんに言います」と声を掛けていました。