茨城大学は11月、さくらサイエンスプログラム「熱帯作物の病害対策における新しいアプローチ」を実施しました。本学は国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)が公募する「国際青少年サイエンス交流事業さくらサイエンスプログラム」において、「共同研究活動コース」に採択されています。同プログラムを担当した応用生物学野の佐藤達雄教授によるレポートです。
今回のプログラムは、11月4日~15日の12日間行いました。目的は熱帯作物の病害対策に関する新しいアプローチを学び、共同研究の基盤を強化すること。期間中は、2025年2月に茨城大学、ガジャ・マダ大学、ウダヤナ大学、アイシアジョグジャカルタ大学の間で締結された共同研究「Research on plant immunity in tropical crops」に参画する教員の指導学生を招へいし、予備的な実験を通じて共同研究への理解と関心を深めました。
これまでの共同研究で得られた成果や今後の展開、新技術に関する講義を行うとともに、関連研究を進めるラボの見学や企業視察を実施しました。また、実験工程管理や失敗要因分析の重要性を学ぶ目的で、植物に病害抵抗性誘導剤を処理し、病害抵抗性関連遺伝子の発現解析実験を行いました。参加者全員が初めて取り組む実験でしたが、円滑に進行し、予想通りの結果を得ることができました。
文化交流・エクスカーションの面では、科学交流に加え、日本文化を体験する機会も設けました。日本科学未来館の見学、茨城大学学園祭「茨苑祭」への参加、磯前神社の参拝、水戸市のショコラティエ「ダルメゾン」でインドネシア産カカオを使用したチョコレートの試食、さらに和装体験などを通じて、参加者は日本の文化と科学技術の魅力を深く理解しました。
このプログラムは、国際的な若手研究者の交流を促進し、熱帯作物の病害対策における新しい研究アプローチの発展に寄与するものです。今後も本学は、国際共同研究を通じて持続可能な農業の実現に貢献してまいります。