いよいよ今週末の11月29日(土)に迫った茨城大学水戸キャンパスの地域デー「IBADAY(イバデイ)」。今回は「土曜アカデミー」に焦点を当てて、茨城大学広報・アウトリーチ支援室の山崎一希副室長に見どころを聞きました。(以下、談)
詳しいプログラムはこちらから!
改めまして‥IBADAYとは?
IBADAYは、主に地域のさまざまな世代のみなさんに大学で楽しく過ごしていただき、茨大のキャンパスを身近に感じてもらおうという1日です。今年8月に第1回を実施し、約300人の方にお越しいただきました(レポート記事はこちら)。今回が第2回で、今後も3か月に1回のペースで実施していきます。学生たちも企画に参加して、お子さん向けのイベントも多数用意しています。ご家族でいらっしゃっても楽しめますよ。
茨城県北~福島に延びる「棚倉断層帯」に注目!
茨城大学の多様な分野の教員の講義やワークショップを楽しめる「土曜アカデミー」。今回は3本立てです。
1本目は、地質学が専門で茨城大学卒業生でもある理学部/基礎自然科学野の細井淳助教が担当。テーマは「国内最大級!棚倉断層が語る日本列島形成史」。
細井助教の専門は「テクトニクス」‥‥といってもあまりなじみがないかもしれません。今私たちが知っている大地は、火山の運動や地殻の回転、盆地の発達など、長い時間を経て形づくられたものですが、そうした動きが「テクトニクス」で、それをいろんなフィールドでの調査をもとに解明するのが細井助教の研究です。
その主なフィールドが、茨城県北部の大子町のあたりから福島県へとのびる「棚倉断層帯」。国内最大級の大断層のひとつです。実は日本列島の地質を二分する断層とも考えられていて、最近の調査からは、日本列島の形成にかかわる運動の歴史もわかってきました。
私(山崎)は中学・高校時代、JR水郡線を利用して通学していましたが、水戸と郡山をつなぐ路線図を列車内で眺めながら、「磐城棚倉駅」という駅があったことをなぜか克明に覚えています。まさかこのあたりがそんなにすごい場所だったとは?!
当日の講義は、棚倉断層帯の調査の話を通じて、テクトニクスの基本的な研究方法や魅力がわかる内容です。地学が好きな方はもちろん、ちょっと苦手という方も、まずは身近な大地の歴史に触れてみませんか?13:30から人文社会科学部10番教室で。
教科書で読んだあの漢詩を五感で味わう60分
同じく13:30から同15番教室で行われるのは、教育学部/教育学野の李満紅講師による「国語の教科書に載っていた漢詩を味わう会」。
「春眠暁を覚えず」や「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」といった漢詩に、懐かしさを覚える方は多いのではないでしょうか。
このワークショップでは、中国出身の李講師が、教科書に載っていた有名な漢詩の背景を写真資料などをもとに紹介するとともに、中国語での音読を優しく指南!
参加者みんなで浪々と口に出して漢詩を読みながら、日本語では分かりづらかった豊かな韻とリズムの世界を、五感でたっぷり味わってみてください。きっと漢詩が好きになるはず!
ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展出品作家が茨大に!
イタリアで開かれている由緒ある建築の国際展「ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」。その日本館では、これまで名だたる建築家たちが作品を紹介してきましたが、今年はなんと、茨城大学工学部/応用理工学野の大村高広助教が出品作家として選ばれました(詳しくはインタビュー記事で)。
大村助教は、アーティストの藤倉麻子氏とのユニットで参加。キュレーターを務めた青木淳さんからは、「生成AIと建築」というお題が与えられたそう。
そこで大村助教たちが考えたのは、穴、壁柱、四周壁、ペンシリーナ、煉瓦テラス、斜め軌道リング、一位の木といった、日本館を構成する建築の要素を役者に見立て、「建築演劇」のようなものを展開したらどうなるか、というもの。最初は生成AIを使ってそれぞれの要素に語らせてみたものの、生成AIは元のモデルが「人間」なので、各要素の物質的・形状的な特徴に縛られた主観的な語りがなかなか出てこなかったとのこと。結局大村助教が各要素になりきって台本を書き、それをもとに映像や音声と空間で、「建築演劇」を構成しました。
……と言葉で書いても、どんな作品なのかはピンと来ないかもしれません。でも大丈夫!当日は大村助教が、展示の写真なども見せながら、しっかり解説します。
しかも、大村助教自身の解説のあとには、LuckyFM茨城放送などでラジオパーソナリティを務める木村さおりさんとの対談で、作品の世界や大村助教のアイデアをさらに深掘りしていきます。15:30から人文社会科学部講義棟15番教室です。
ちなみに水戸芸術館では、世界的な建築家の磯崎新さんの回顧展も開催中。建築好きな方は、ぜひあわせてお楽しみください!
他にも企画が盛りだくさん!!飲食もキャンパスで
今回のIBADAY、他にも企画が盛りだくさんです。
お子さんを含むご家族のみなさんにおすすめなのが、学生団体「熱エネルギー応用研究会」による「ワクワク科学ワークショップ」。風車を回したり絵を描いてみたりしながら、熱とエネルギーのおもしろさを学ぶことができます。ダイバーシティ推進室の主催。残念ながら既に定員いっぱいで締め切りましたが、よかったら覗いてみてください。
また、「茨大附属学校&幼稚園発!未来の教育」というブース(12番教室)では、茨城大学教育学部附属学校で実際に使用しているミニロボットなどを展示。プログラミングの授業も体験できます!
そして前回に引き続き、学生たちが企画する「HAPPY IBADAY!」もぜひ!図書館前の芝生を横断するための「飛び石」をダンボールで作るワークショップと、世界中のボードゲームを大学生のガイドとともに無料で体験できる「無料で遊べるボドゲ会」、さらに謎解き企画など、1日中楽しめます。
ゆったりした時間を過ごしたい方には、「IBADAY BOOK CAFE」はいかがでしょうか。図書館1階のサザコーヒーで語り合う読書会です。今回の1冊は、『くるみ割り人形』で知られるホフマンの『黄金の壺』。全部読んでいなくても大丈夫です。お申込みの上ご参加ください。
そして茨城大学の入学に興味のある方には、おなじみのアドミッションセンターによる説明会も!あわせて学生たちによる学習相談会やキャンパスツアーもありますので、夏のオープンキャンパスに来られなかったという方もお気軽にお越しください。
その他、卒業生対象の「ホームカミングデー2025」や、子どもたちが創作した大地図を紹介する「いばらき児童生徒地図作品展」なども同時開催。
もちろん、生協食堂やライブラリーカフェ(サザコーヒー)、キッチンカー(トルティーヤのお店が出店予定!)などキャンパスグルメも楽しめますよ。
11/29はみなさんお誘いあわせの上、茨城大学水戸キャンパスへお越しください!