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【横山黎さん】茨大生・教職員が選ぶ!わたしの推本
―生協学生委員会がインタビュー

 茨城大学生活協同組合書籍部と生協学生委員会(GI)では、今の学生生活の実態を正しく捉え直し、もっと書籍部へ足を運びたくなるような取組みとして、おすすめ書籍「#推本」企画を実施しています。
 茨大生・教職員が選ぶそれぞれの「推本」について、GIメンバーが選者へのインタビューを通じて紹介していきます。 
 今回は大学生作家として活動しており、全国大学ビブリオバトル2023の本戦(全国大会)に出場した横山黎さん(教育学部4年)の「推本」です。

推本

Q.横山さんの簡単な自己紹介とビブリオバトルについて教えて下さい。

 教育学部国語選修4年の横山です。幼いころから創作が好きで、最近は本を執筆、作成、届ける活動をしています。20226月に初の書籍『Message』を個人出版サービスを使って出版しました。手売りすることや本を紹介するイベントを通して、本を届ける活動をしています。
 ビブリオバトルとは、「人を通して本を知る。本を通して人を知る」をキャッチコピーにしている知的書評合戦のことです。発表者がおすすめの本を1人5分でプレゼンし、他の発表者や観客との質疑応答を経て、参加者が一番読みたくなった「チャンプ本」を選ぶというものです。高校一年生のときに所属していた文芸部の顧問の先生がビブリオバトルを活動に取り入れたことがきっかけで公式戦に出場するようになりました。2023年の全国大学ビブリオバトルでは、茨城大学大会、茨城決戦大会のチャンプとなり、本戦(全国大会)に出場することができました。

Q.横山さんの読書習慣について教えてください。

 基本的には毎日本に触れるようにしていて、熟読はせずにさらっと読むことが多いです。自分の興味を持った分野についてもっと知りたいと思い、その知識や情報を得るために本を探すこともあります。本のジャンルは、本を読むきっかけになったミステリーや話題の本、友達のおすすめの本を読んでいます。また、図書館で目に留まったものを借りたり、すごく興味を持った本は本屋さんで買ったりします。

Q.本離れについてどう思いますか。

 ビブリオバトルや読書会など、本に触れる機会を増やすのが大切だと思います。目的を持って本を買う人はそもそも本屋に行かないと考えていて、だからこそ友達やインフルエンサーが本をおすすめすることで、読者に心動く瞬間を提供することが大切だと思います。

Q.選書の理由をお聞かせください。

 今回選んだ本はビブリオバトルで紹介した本3冊、執筆した本『Message』、他に紹介したい本1冊を選書しました。

 ビブリオバトルで紹介した3冊は、茨城大学大会、茨城決戦大会、全国大会ごと、それぞれの聞き手に興味を持ってもらえるようなおすすめしたい本を選書しました。茨城大学大会では、茨城大学の先輩(卒業生)でもある高野史緒さんの『グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船』、茨城決戦大会では、小説の常識を覆すような一冊の『小説の小説』、全国大会では、幸運をつかむためにはどうすればよいのかヒントを与えてくれる『Good Luck』を選びました。

 執筆した本『Message』は、僕が自分の20歳の年に経験したことをベースに書いたヒューマンミステリーで、「110」というダイイングメッセージの謎を解き明かしていきます。特にこれから20歳を迎える大学生に読んで欲しい物語です。
 最後の1冊は『芥川龍之介の桃太郎』という絵本で、芥川によって風刺的に再話された物語です。『桃太郎』は私の卒業研究の題材ともなっていて、今度の33日に『桃太郎』について話すイベントを開催するということもあり選書しました。

横山黎さん

横山さんに選んでいただいた"推本"は、生協書籍部にて紹介しています。是非お越しください

(取材・構成:生協学生委員会 渡辺 汐里(教育学部4年))