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【サバティカル便り】教育・渡邊將司准教授「オーストラリアでの研究生活」Vol.2

 コラム「サバティカル便り」では、サバティカル制度を利用して海外等の学外の研究機関で研究に取り組んでいる教員による、現地レポートをお届けします。
 初回は、オーストラリア・ニューカッスル大学で研究をおこなっている、教育学部の渡邊將司准教授のレポートです。現地でどのような研究、日常生活を送っているのでしょうか。3回に分けて連載します。

海外での日常生活

 「旅行」と「生活」は、準備が全く異なることを改めて実感しました。まず住居を決めなければなりません。日本では不動産屋に問い合わせてすぐに物件を決めることができますが、オーストラリアでは必ず不動産会社が開催するInspection(内見会)に参加しなければならないのです。物件を見て契約したいと思った場合には、必要書類を不動産会社の担当者に送ります。その書類をオーナーが見て誰に貸すかを判断するようなのですが、なかなか契約まで辿り着けませんでした。最終的にはInspectionに教授も立ち会っていただき、こちらの事情を説明してもらって契約まで至りました。それまで約3週間のホテル生活でした。
 次に必要なのは家具や電化製品ですが、運よく冷蔵庫、洗濯機、ベッド、食器等が付いていた物件を契約できたので、初期費用はだいぶ抑えられました。しかし家賃は日本の2倍くらいですので、必然的に節約生活は強いられています。水道代はオーナー負担で手続きは不要でしたが、電気とインターネットは自分で契約しなければなりませんでした。それぞれの会社に電話をして契約手続きしなければならなかったので、英語が得意ではない私にとって最も苦労した作業の一つでした。

PXL_20230827_074442229.jpg こちらでは、家族も呼び寄せて一緒に生活しています。二人の子どもは現地の公立校に入学するために様々な手続きをしました。渡航前からエージェントに相談していたおかげで、入学手続きはスムーズに進みました。早く住所が決まらなかったせいで、入学のタイミングが遅くなりましたが、子ども達は日本の学校システムとのギャップに驚いている様子でした。自分の学級が無い!宿題が無い!タトゥーを入れている先生!といった話題から、授業の内容の違いについても子どもたちは面白おかしく報告してくれます。日常の家事は妻に任せきりです。最初はこちらの生活に不安を抱いていましたが、今ではスーパーマーケットをハシゴして安い食材や面白そうな食材を見つけて食事を作ってくれます。休日には公園、ビーチ、市街地などに出かけることが多く、現地の自然や街並みを楽しんでいます。

PXL_20230927_082945528.jpg(写真提供:渡邊將司准教授)

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