茨城大学五浦美術文化研究所（北茨城市）は、11月19日（日）～12月17日（日）、天心遺跡を会場に、「観月会2023 山本 基 展「時を纏う」」を開催します。

　美術思想家・岡倉天心は、1905年に現在の北茨城市五浦に六角堂を構え、その後日本美術院を移すなど、五浦の地を拠点に日本美術の振興や国際的な活動を展開。また、各界の名士を招待した「仲秋観月会」を開催していました。このことを偲び、茨城大学五浦美術文化研究所では、長年にわたって「観月会」の名を冠した展覧会などの多彩な催しを開いています。

　今年度の「観月会2023」では、「時を纏う」と題し、広島市出身（金沢市在住）の現代美術作家・山本基氏の作品の展示を行います。山本氏の作品の多くは、浄化や清めを喚起させる「塩」で巨大な模様を描くインスタレーションです。
　本展示は、観月会のために制作した新作の塩のインスタレーション作品を六角堂にて、アクリル画等の平面作品を天心記念館にてそれぞれ展示します。インスタレーション作品については、11月18日（土）13：00より公開制作をおこないます。

観月会2023　山本 基 展「時を纏う」

【会期】2023年11月19日（日）～12月17日（日）　月曜日休館
開館時間 8：30～16：30（入館は16：00まで）
【会場】茨城大学五浦美術文化研究所（北茨城市大津町五浦727-2）
【主催】茨城大学五浦美術文化研究所
【入場料】400円（中学生以下無料）
※各種割引等については五浦美術文化研究所ホームページを参照
【お問い合わせ】茨城大学研究・社会連携部社会連携課
TEL:029-228-8425　
E-mail：6kakudo[at]ml.ibaraki.ac.jp ※[at]を＠に変換してください。

山本　基（やまもと・もとい）

　広島県尾道市生まれ。現代美術作家。1995年、金沢美術工芸大学 絵画専攻卒業。ニューヨーク近代美術館 MoMA P.S.1をはじめ、エルミタージュ美術館、東京都現代美術館、箱根・彫刻の森美術館、金沢21世紀美術館、瀬戸内国際芸術祭等、国内外で作品を多数発表。