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茨大の学生&教職員があなたの街へ!
―鹿島高等学校での「1dayキャンパス」をレポート

 茨城大学では、みなさんに大学へお越しいただく「オープンキャンパス」だけでなく、本学の学生・教職員が大学の外の施設などにおじゃまして模擬授業やトークセッションを行う「1dayキャンパス」という取り組みも実施しています。
 今年度は8月から9月にかけて、水戸第二高等学校(県央)、下妻第一高等学校(県西)、鹿島高等学校(鹿行)、土浦第二高等学校(県南)、日立北高等学校(県北)の各地で開催し、たくさんの高校生・中学生や保護者の方に参加いただきました。その中から826日(土)に実施した鹿島高等学校での「1dayキャンパス」の模様をご紹介します。

鹿島高校

 こちらが鹿島高等学校。この写真の前庭も校舎の裏側にある中庭も、趣があってきれいに手入れされているのが印象的でした。校長室にはずらっと歴代の校長先生の写真が並んでいますが、その「初代」の写真にクレジットされているのは、なんと明治時代の年代。正真正銘の伝統校です!

 茨城大学では、人文社会科学部と鹿嶋市との間で連携協定が結ばれており、さまざまな研究・教育活動を行ってきました。また、大学としてサッカーJ1・鹿島アントラーズとも連携協定を締結しています。鹿島高等学校での「1dayキャンパス」があったこの日は、たまたま「茨城大学特別招待・優待デー」と重なり、たくさんの学生・教職員がカシマサッカースタジアムでの試合を楽しみました。

 今年度の1dayキャンパスは、模擬授業、在学生を交えたトークセッション、学部・学環説明の3部構成。この日も人文社会科学部、教育学部、理学部、工学部、農学部、そして来年4月開設の地域未来共創学環の6教室に分かれて模擬授業が行われました(あわせてさらに1教室では、保護者の方などに向けた個別相談ブースを設置)。

人文井澤耕一教授の講義

 人文社会科学部の井澤耕一教授の講義テーマは「江戸時代の妖怪たち:恐から「笑」への展開」。「ワシが妖怪みたいなもんやろ......ってうるさいわ」と安定のノリツッコミ。

教育学部栗原博之教授

 受講者数が多かった教育学部は、栗原博之教授が専門の幾何学について講義。風船を使って球の表面の「平行」などについて学びました。

理学部研究設備共用センターの神子島博隆准教授

 理学部の講義を担当したのは、研究設備共用センターの神子島博隆准教授。テーマは「ほしいものだけをつくる有機化学」。

工学部楊子江教授

 こちらは工学部の楊子江教授。ドローンや自動運転の車の自動制御技術について、なんと産業革命の時代からさかのぼって解説しました。

農学部

 農学部の担当は、生物有機化学が専門の長谷川守文教授。背景の「植物は逃げられない」というスライドが印象的ですが、このとおり、植物の植物たる特徴をじっくり理解しながら、その自己防御物質について紹介していきます。

木下嗣基教授

 地域未来共創学環は、人文社会科学部・工学部・農学部の3つの学部が協力する学部等連係課程。データサイエンス+地域社会の課題+実践が重要なので、この日は農学部と兼任の木下嗣基教授が人工衛星で取得したデータの農業課題への応用を紹介しました。

2部のトークセッション そして第2部は在学生によるトークセッション。会場いっぱいの参加者の中には、高校生だけでなく中学生の姿も。茨大入試広報スタッフの学生たちに太田寛行学長、久留主泰朗副学長が交じって、大学生活のリアルな話や入試までの過ごし方などを語りました。

工学部3年与那城海夢さん

 工学部物質科学工学科3年生の与那城海夢さんは、高校時代に文系から理系へと「理転」した経験を紹介。「生物などは自力で勉強した」と当時の大変さを振り返り、最終的に第一志望ではなかったという茨城大学へ沖縄から入学。それでも入学してから前向きに学び、今は充実した学生生活を送っていると語ってくれました。
 参加していた高校生からは「なぜ理転しようと思ったんですか?」と質問。与那城さんは、難病を抱えた同級生の存在がきっかけとなって、製薬に興味を持ち、自分も何か役に立つことができればという思いで理系進学に切り替えたと、その経緯を語ってくれました。

農学部飯村旺我さん

 一方、茨城県内出身で、最初から茨大を目指していたという農学部1年の飯村旺我さんは、「推薦入試に賭けていた」という自身の経験談を披露。そこで語られた、受験生目線からの「面接対策必勝テクニック」(?)は、選抜を担当する側の大学の教職員は当然話すことができない「秘技」ばかりで、久留主副学長も思わず苦笑い。こうした「本音」が聞けるのも、在学生トークセッションの魅力です。

学長もお揃いのグリーンTシャツを着て

 学長たちもお揃いのグリーンのTシャツでトークセッションに参加。太田学長は、「大学では、自分が何をしたいかを決めないと前に進まないところ。そして私たちの方は、その選択肢、プログラムを用意している」と語りかけました。

 第3部は再びそれぞれの教室に戻って学部・学環の説明。
 また、茨大入試広報スタッフの学生たちの方は保護者の方々向けの個別相談のブースで、パンフレットを机の上に広げてじっくり相談に乗っていました。

学環の話学部学環のお話ディスカッション

 鹿島高等学校のみなさん、参加してくださったみなさん、ありがとうございました!
 また、その他の地域の「1dayキャンパス」にご参加、ご協力をいただいた皆様にも感謝いたします。
 今度はあなたの街におじゃまするかもしれません。これからも「1dayキャンパス」をお楽しみに!