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幼魚水族館に工・矢内浩文准教授監修の「トリックアート自販機」設置

 大学院理工学研究科(工学野)の矢内浩文准教授がデザインを監修しダイドードリンコ株式会社が制作した「トリックアート自販機」が、静岡県駿東郡の幼魚水族館に設置されました。

 これは20227月にオープンした幼魚水族館をさらに盛り上げようとダイドードリンコ社が企画したもので、自動販売機の側面には見る距離によって異なる絵柄が浮かび上がるトリックアートがあしらわれています。

image_jihanki.png 幼魚水族館に隣接するミュージアムショップ「幼魚屋」入口に設置されています

 描かれているのはタテジマキンチャクダイです。離れて見ると、左側面は黄色と青の鮮やかな成魚の姿、そして右側面は黒っぽい縞模様の幼魚の姿をしています。しかし、近づいて見ると、成魚は無数の幼魚が集合し、そして幼魚は無数の成魚が集合して構成されていることが見えてきます。

image_yanai design fish.png 離れて見える成魚の絵(左)と、近づいて見える幼魚の絵(右)

 矢内准教授はこれまでにも、見る距離によって異なる絵柄が見える「ハイブリッド・イメージ」や、どの角度から見ても"目が合う"「ホロウ・フェイス・イリュージョン」を利用した作品を数多く発表しており、20172019年の茨城県北芸術祭フォローアップ事業での展示や吉田正音楽記念館開館15周年記念事業への作品提供など、茨城県を中心に活動を展開してきました。ダイドードリンコ社の依頼により矢内准教授がラッピングを手がけた自動販売機は、茨城大学日立キャンパスや日立市内の商業施設「シーマークスクエア(SEA MARK SQUARE)」の屋上広場など県内では設置の実績がありましたが、茨城県外に設置されるのは初めてです。

 このたび幼魚水族館に設置された自動販売機の売上金の一部は、静岡の海を未来の世代へと引き継いでいくことを目的に静岡県が創設した「静岡県美しく豊かな海保全基金」に寄付され、海を守る活動団体の支援などに役立てられることとなっています。

参考情報

幼魚水族館
静岡県駿東郡清水町伏見52番地1 サントムーン柿田川 オアシス3
ホームページ:https://yo-sui.com/