教育学部附属小5年の浅沼稟佳さんが
「心の輪を広げる体験作文」で内閣総理大臣表彰を受賞しました
茨城大学教育学部附属小学校5年の浅沼稟佳さんが、内閣府主催の令和4年度「心の輪を広げる体験作文」の小学生区分(251作品応募)において、最優秀賞である「内閣総理大臣表彰」を受賞しました。
障害者基本法により、12月3日から9日までの一週間は「障害者週間」と定められています。「心の輪を広げる体験作文」はその取組みの一環として毎年内閣府が開催しているものです。
最優秀賞を受賞した浅沼さんは、夏休みの宿題のひとつとして『一緒に歩いていきたい』と題した作文を書きました。盲導犬の訓練を受ける仔犬と一緒に生活する「パピーウォーカー」というボランティアに家族で取り組んだことをきっかけに、盲導犬をパートナーにしている『森畑さん』へのインタビューをとおして感じたことを書き綴りました。
昨年12月5日に、天皇皇后両陛下、岸田文雄内閣総理大臣ご出席のもと表彰式が開かれ、浅沼さんは岸田総理から表彰状を受け取りました。また、受賞者を代表して浅沼さんが受賞作品を朗読し、天皇皇后両陛下をはじめ、出席者から温かい拍手が贈られました。
1月23日には、太田寛行学長を訪問。受賞を報告しました。
受賞したときの気持ちを太田学長に尋ねられた浅沼さんは、「信じられないほどびっくりしました。うれしかったです」と笑顔で答えました。
信号機のない横断歩道や道の段差など『障がいは、(個人の体ではなく)社会の中にある』と、森畑さんに教わった浅沼さん。森畑さんと、パピーウォーカーをとおして学んだことをたくさんの人に伝えていくと約束したといい、「今回受賞した作品をみんなに読んでもらって、パピーウォーカーの活動を知ってもらいたいです。今は盲導犬をパートナーにしたいという人と盲導犬の数が釣り合っていないので、パピーウォーカーをすることで、助かる人がたくさんいるということを知ってもらって、盲導犬の頭数が増えていくといいなと思います」と、決意と期待を伝えてくれました。
※浅沼さんのほか、受賞者の作品はこちらからご覧いただけます。
●内閣府ホームページ:令和4年度「心の輪を広げる体験作文」「障害者週間のポスター」入賞作品集
(取材・構成:茨城大学広報室)