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観月会2022 綿引明浩展『透明な絵画』
五浦美術文化研究所

 北茨城市にある茨城大学五浦美術文化研究所では、六角堂・天心邸を含む所内を会場に、「観月会2022 綿引明浩 展『透明な絵画』」を開催しています。

 美術思想家・岡倉天心は、1905(明治38)年に現在の北茨城市五浦に六角堂を構え、その後日本美術院を移すなど、五浦の地を拠点に日本美術の振興や国際的な活動を展開し、各界の名士を招待した「仲秋観月会」を開催していました。このことを偲び、茨城大学五浦美術文化研究所では、「観月会」の名を冠した展覧会などの多彩な催しを開いています。

 今年度の「観月会2022」では、「透明な絵画」と題し、水戸市出身の美術作家・綿引明浩氏の作品を特別展示しています。綿引氏は東京藝術大学大学院在学中から作家活動を開始。透明アクリル板の裏面から描くオリジナルの絵画技法「クリアグラフ」による作品を発表し、国内での個展やグループ展のほか、海外アートフェアにも参加しています。また、現在はクリアグラフにとどまらず、ガラス作品やアニメーションを展開するなど、アート活動の幅を広げています。

 会期初日となった111日から、すでに多くのお客様にご来場いただいています。また、115日には綿引氏が現地を訪れ、茨城県天心記念五浦美術館との共催により、地域の小学生を中心とした子ども達に向けたワークショップを開催。クリアグラフの技法の手ほどきを受けた参加者は、思い思いの作品を制作しました。

 「観月会2022」は1120日(日)まで開催中です。ぜひご来場いただき、五浦の地と綿引氏の作品が織りなす空気を、目で、耳で、感じ取ってお楽しみください。

 北茨城・五浦の地を訪れた綿引氏から、皆様へメッセージをいただきましたので、以下のとおりご紹介します。

観月会2022「透明な絵画」開催に寄せて

本展では、五浦の海を意識した構成になっています。
作品に描かれた空想の世界は、荒々しく海岸に打ち寄せる太平洋の波に導かれ、何処までも何処までも広がっていきます。素晴らしい自然の中、生き生きとした作品たちを感じて、皆様に楽しんで頂けたら幸いです。

この場所で展示ができることに感謝申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

綿引 明浩

観月会2022 綿引明浩展「透明な絵画」

【会期】2022 11 1 日(火)~11 20 日(日)
 ※月曜日休館
 ※開館時間 8:3016:30(入館は16:00 まで)

【会場】茨城大学五浦美術文化研究所 天心邸(北茨城市大津町五浦727-2
【主催】茨城大学五浦美術文化研究所
【入場料】400 円(中学生以下無料)
 ※各種割引等については五浦美術文化研究所ホームページを参照ください。

【お問合せ】茨城大学研究・社会連携部社会連携課
TEL:029-228-8425
E-mail:6kakudo[at]ml.ibaraki.ac.jp 
※[at]を@に置き換えてください
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特別展示の一部を写真でご紹介します。

MicrosoftTeams-image (12).jpg 六角堂もいつもより不思議な空気に包まれました

MicrosoftTeams-image (13).jpg 会場には至るところに作品が。ぜひ隅々までご覧ください

MicrosoftTeams-image (10).jpg 綿引氏の最新の映像作品もご覧いただけます
波の音とともにお楽しみください

MicrosoftTeams-image (11).jpg 11月5日に開催された綿引氏によるワークショップの様子

MicrosoftTeams-image (14).jpg ワークショップではクリアグラフの秘密を体験できました