人社・村上ゼミ生×行方市「なめテレ」共同制作の朗読ドラマ
第3弾の制作が決定
人文社会科学部・村上信夫教授(メディア社会学)と村上ゼミ(Twitter:@murakamizemi)所属の3年生が、行方市が運営するエリア放送局「なめがたエリアテレビ(通称なめテレ)」と共同制作する朗読ドラマについて、第3弾の制作が決まりました。現在、ドラマに出演する市民俳優を募集しています。
村上ゼミとなめテレの共同制作
村上ゼミとなめテレのコラボレーションがスタートしたのは、今から5年前のことです。
行方市では、2011年3月11日の東日本大震災を受けて、防災無線の補完ツールとしてエリア放送の整備を進め、2016年10月に「なめテレ」を開局しました。防災情報のほか、情報番組やカラオケ番組などを放送しており、村上教授も市民向けの作家講座を行うなど開局当時から協力してきました。
開局翌年の2017年、なめテレ側から村上ゼミとの共同制作についての相談があり、市民参加型のCM制作の取り組みがスタート。このプロジェクトは、実際のテレビCMの制作のプロセスと同様に、CM制作を希望する6つの地元商店・企業(クライアント)からのオリエンテーションを受けて、村上ゼミの学生たちが企画を作り、ストーリーボードや絵コンテを用いてプレゼンテーションを行うという工程で進められました。CM完成後はクライアントだけでなく鈴木周也市長も招いて完成試写会を行いました。
これが大きな評判を呼び、翌年は希望する企業・商店が9社に増え、その取り組み自体も新聞などで紹介されるようになりました。その後もプロのクリエイターの指導を受けるなどして、クオリティも上がり、当初のねらいである「地域おこし」の手応えも得られるようになってきました。
ところが、新型コロナウイルス感染症の影響により、従来のようなプロジェクトの進め方では継続が難しくなりました。そこで見直しを図った結果、昨年(2021年)からは朗読ドラマ制作へと企画を転換。演出、脚本、プロでデュースをゼミ生が務めた第1弾『私が恋したレンコンボーイ』(2021年5月放送)、第2弾『なめがた聖夜の奇跡』(同年12月放送)ともに好評を博しました。
第3弾の制作が決定!市民俳優の募集を開始
そして今回、朗読ドラマの第3弾の制作が決定しました。
仮タイトルは、「かすみが浦の旬」。「寿司王子」と呼ばれる銀座の老舗寿司屋の跡取り息子が、28年ぶりに現れた「本当の父親」と名乗る型破りな男の導きで、かすみが浦(霞が浦)の漁師になるというあらすじで、村上ゼミの3年生が脚本・演出を、村上教授が監修をそれぞれ務めます。ドラマは完成披露試写会を経て、今秋放送予定です。
CM制作のときから大事にしてきた「市民参加型」というコンセプトを引き継いだ、「市民俳優」のオーディションも実施。現在、行方市のホームページで募集を行っているということです。
今回プロデューサーを務めるゼミ生の丹羽仁菜さんは、「なめテレとの共同制作は村上ゼミとして代々関わってきたプロジェクトであり、市民のみなさんの期待もひしひしと感じます。現在、プロットを作っている段階ですが、良い作品になるようがんばります。市民俳優への応募もお待ちしています!一緒に良い作品をつくりましょう」と呼びかけています。