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創立記念日に寄せて―学長メッセージ

 本日531日は、茨城大学の創立記念日です。1949(昭和24)年に新制国立大学として開学してから73年となります。この間、茨城大学を支えてくださった皆様に改めて感謝申し上げます。
 1948(昭和23)年に結成された茨城大学の設立期成会による設立趣意書の要旨が、当時の新聞『いはらき』に掲載されています。

......教育制度の根本的革新は地方分権と民主化に主眼が注がれているとき、茨城における大学創設はかかって県民の責任にあることを痛感せざるをえない。ここにおいて我等は、文化国家建設の大いなる指標に向かって、広く高き文化的教養を授け、学術的うん蓄を窮めしめ、実際的に文化産業の向上に寄与する人物を養成する目的の下に、県の伝統と特殊性にかんがみ、新制茨城大学を創建し......

 当時の力強い宣言からは、本学が地域の大きな期待を背負って創設されたことが伝わりますし、その使命感は今なお私たち茨城大学の構成員が噛みしめるべきものだと感じます。

 戦後すぐの創立時から70年以上の時を経て、科学技術は大きな進展を成し遂げ、日本や世界を取り巻く状況は大きく変わっていますが、今なお地球上では戦争紛争の類いが絶えません。
 そして今年第4期中期目標期間を迎えた国立大学に対しては、様々なステークホルダーと連携して新たな価値を共創する経営体という役割が、国から求められています。これは新たなミッションのようにも響きますが、先に引用した設立趣意書の内容を踏まえれば、地域の中にあって新たな社会の価値の共創の場であることへの期待と要請は、創立以来ずっと続いているともいえます。

 鈴木亰平初代学長は第1回入学式において「野心満々たれ」と呼びかけました。私たちは脈々と引き継いだこの野心に火を灯し、持続可能な未来の社会を照らし、ステークホルダーの皆様と共創していく責任を担っていると思います。
 学生、教職員のみなさん、創立の日を迎えて、開学当時のいろいろな思いを辿ってみませんか。
 ステークホルダーの皆様、引き続きのご理解、ご協力をお願い申し上げます。

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茨城大学 学長 太田寛行

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