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令和3年度入学式を挙行しました
―講堂から動画で配信

 2021年4月6日、令和3年度茨城大学入学式が挙行され、2217人の新入生・編入生が茨城大学の仲間に加わりました。
 今年度は感染症対策として、例年(昨年度は中止)の茨城県武道館での一斉開催を取りやめ、水戸キャンパス講堂における入学生代表の参列による小規模な式典をライブ配信し、自宅等で視聴する形式としました。
 入学式に引き続いて「コミットメント・セレモニー」も実施。5つの茨城大学型基盤学力を確実に身に付けるという目標へ向けた学生・教職員・地域のコミットメントを確認しました。

令和3年度茨城大学入学式・コミットメントセレモニー(ライブ動画のアーカイブ)

【動画URL】https://youtu.be/IStF75Vflx8

学長式辞

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 茨城大学の学部・大学院及び特別専攻科に入学された2217名の学生の皆さん、ご入学おめでとうございます。茨城大学の教職員・在学生一同、皆さんを心から歓迎致します。そして、これまで皆さんを支えてこられたご両親をはじめ、ご家族の皆様方に心からお祝い申し上げます。

 本年度も、新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するために、一堂に会する式典は実施しないで、ライブ配信で行うこととしました。離れていても、皆さんは一緒に新たなスタートを切る仲間であることを感じていただき、私たちの歓迎の気持ちも伝わればと思っています。

 これから大学で学ぶ皆さんは、学修者であるとともに、科学研究の第一歩を踏み出すことになります。実は、この4月は、我が国の科学政策にとっても節目の時です。政府は、科学技術基本法に基づき、10年先を見通した5年間の科学技術の振興に関する総合的な計画を立てています。この4月からは第6期の基本計画が始まりました。そこでは、我が国が目指すべき社会を、「持続可能性と強靭性を備え、国民の安全と安心を確保するとともに、一人ひとりが多様な幸せ(well-being)を実現できる社会」と表現しています。

 私は、ここに「国民の安全と安心の確保」や「一人ひとりの多様な幸せ」という言葉が使われたことにとても大きな意義を感じています。かつて我が国の科学技術は、戦後の壊滅的な状況から復興するための拠りどころでした。それが、国民の安全安心と一人ひとりの幸せを実現するための科学技術に変わったのです。今、その歴史の最先端に立つ皆さんには、大学という場で、自分たちはもちろん、さまざまな境遇で生きる人たちの多様な幸せの実現を、常に目指してほしいと思います。

 ところで、科学技術に関するこの変化の根底には、「サステイナビリティ」、すなわち持続可能性という目標があるといえます。2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標・SDGs」のことは、皆さんも最近よく耳にしていると思います。茨城大学は、この「サステイナビリティ」の追究に、先駆けて取り組んできました。今から15年前の2006年、地球変動適応科学研究機関という組織を設置したとき、その設立趣旨では、「サステイナビリティ学の研究と教育」を進めることを掲げ、「茨城の地域サステイナビリティ・ビジョンの提示」、そして、「現代の諸問題を俯瞰的に見つつ個別問題の解決に挑戦するサステイナビリティ学の視点をもった国際的に活躍できる学生を育てる」ことを宣言しました。15年も前にです。この組織は、1年前に地球・地域環境共創機構という組織に発展しました。「サステイナビリティ学」の系譜が根付き、全国をリードしてきたこの大学で、皆さんも、是非、その追究と実践に参加してください。

 さて、私たちのこれからの安全と安心を考えるとき、COVID-19に対する向き合い方が大切です。最後に、アメリカの大学の先生から皆さんに宛てたメッセージを紹介します。メッセージを寄せてくれたルイジアナ州立大学の教授であるキングさんとは15年以上にわたっての交流があり、かつて本学の講義も担当してくれました。彼が寄せてくれたメッセージを私なりに和訳した一部を紹介します。

 新型コロナウイルスは、国籍に関係なく、肌の色に関係なく、LGBTに関係なく、私たちが何よりもまず人間であることを示しました。私たちの間で死亡率が異なっていますが、それは、私たちが本質的に違っているからではなく、私たちの扱い方が違っているからです。私たちは不平等を生み出してしまいました。ウイルスはその失敗を利用しています。私たちの未来は、この教訓を学ぶことにかかっています。

 新型コロナウイルスをめぐる経験から、問題に対処するには客観的で検証可能な真実を探さなければならないことがわかります。フェイクニュースに対する本物のニュースのようなものはありません。しかし、真実と嘘はあります。私たちはその違いを知らなければなりません。私たちが作る問題には境界線はなく、何かを隠そうとして、壁をいくつ建てても通過してしまうし、時間とともに壁は崩れます。

 いくつかの国は良くなり、いくつかは悪くなりました。しかし、政治哲学に関係なく、すべてが失敗しました、そして私たちは、それらの失敗で団結しています。私たちは失敗にもかかわらず、多くの希望を見いだすことができます。世界中で、科学技術が国境を越えて、前例のないスピードで新しいワクチンを作り、前代未聞の量の保護具を製造し、数百万人の命を救ってきました。やるべきことはまだたくさんありますが、これにより、将来の発生を封じ込め、直面している他の多くの根本的な問題に対処するための青写真が得られるでしょう。

 そしてキングさんは、「茨城大学の学生は、私たちの希望の源です」と、熱いメッセージを贈ってくださっています。

 科学技術の追究を通じて、持続可能な社会をめざすこと。客観的で検証可能な真実を探し求めること。たとえ失敗しても、その失敗で他者と団結し、問題に対処するための手がかりを見つけ、発信すること。

 皆さんは、そうした役割を担う者として、家族、友人、地域の人たち、あるいは世界の人たちから、祝福とともに、期待の眼差しを向けられることになります。この茨城大学で、皆さんが大きく成長し、ともに歩みを進めていく仲間となることを心から願い、また、私たちも努力します。一緒にがんばりましょう。

 本日は、入学、誠におめでとうございます。

令和346
茨城大学 学長 太田寛行

ルイジアナ州立大学・Gary M King教授からのメッセージ(全文)

 学長式辞で紹介されたルイジアナ州立大学のGary M King教授からのメッセージの全文(英語)です。

 Congratulations on starting college!

 The Fukushima disaster was one that reminded Japanese people that they are bound together by history, culture and genealogy. Many of us in other nations saw the pain and suffering and we were also reminded of the many ties that bind us all together. That is why support and aid was offered from around the world.

 The pandemic is even more important in that respect.

 SARS-CoV-2 has shown all of us that we are not just Japanese. We are not Americans, Chinese, Germans, Brazilians, or Australians. We are not Black or white, we are not yellow or red. We are not men or women. We are not straight or gay or lesbian or transgender or anything else.

 We are all human first and foremost.

 What SARS-CoV-2 knows is the protein that we all share, the ACE-2 receptor protein that is fundamental to who we are as an entity on this planet. SARS-COV-2 doesn't know anything else and it doesn't care.

 We have seen that mortality varies among us, but that is not because we are intrinsically different, it is because we treat each other differently. We have created inequality among us and SARS-CoV-2 has taken advantage of our moral failures.

 Our future depends on learning lessons from this. The future of today's graduates and the futures of their children depend on our recognizing that we are many yet we are one. We cannot escape this fact, yet we act often as though it doesn't matter.

 We deny the existence and humanity of other people as we pursue what we believe are the paramount needs of our individual tribes. Yet in doing so, we are sowing the seeds for our own destruction.

 Our experience with SARS-CoV-2 tells us that we must seek objective, verifiable truth in addressing our problems. There is no such thing as fake news versus real news, but there is truth and there are lies. We must know the difference.

 We must understand that there are no real borders to the problems we create and that no matter how many walls we erect they are permeable and will crumble with time. SARS-CoV-2 defeated every barrier we erected. Some nations have fared better and some have fared worse but regardless of their political philosophy, all have failed and we are all united in those failures.

 Yet in spite of our collective failures there is reason for much hope. Around the world we have seen the remarkable results of science and technology crossing borders to create novel vaccines with unprecedented speed and success, to produce protective equipment and supplies in unheard of quantities, and to save millions of lives. There is much left to do, but this gives us a blueprint for containing future outbreaks and for addressing the many other fundamental problems we face.

 The students of Ibaraki University with their many talents and their broad expertise represent a source of hope for our collective future. We are all looking at them and encouraging them. Not just their parents, family and friends, but all of us, the people of Ibaraki Prefecture, the people of Japan, the people of the world.

 Together our future is bright, separately it is dim. We must go forward together then to build a world where science, engineering and technology can flourish alongside a deep respect for our humanity as individuals and as a collective whole.

 My best wishes to all of new students at Ibaraki University,

Professor Gary M King
Louisiana State University
USA

祝電

令和3年度 入学者・編入学者数

大学全体の総計

入学者・編入学者数

学部

1021

(5)

614

(1)

1635

(6)

大学院

480

(24)

89

(8)

569

(32)

専攻科

4

(0)

9

(0)

13

(0)

合 計

1505

(29)

712

(9)

2217

(38)

※( )内は外国人留学生の内数を示します。

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