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茨城大学と不二製油グループ本社 連携・協力に関する協定書を締結
クロスアポイントメント制度を活用した新たな産学連携推進モデルを始動

 茨城大学と不二製油グループ本社株式会社は、3月22日、両者の連携・協力に関する協定書を締結し、クロスアポイントメント制度*を活用した連携講座の運用を4月より開始いたします。大学所属の教員をクロスアポイントメント制度によって他の企業へ派遣する事例が注目される中、その取り組みと連携講座のモデルとを発展的に組み合わせ、産学連携による教育・研究を強固に推進する体制を構築します。
* クロスアポイントメント制度:研究者が他大学、公的研究機関、企業等の他機関との組織間の取り決めに基づき、一定の勤務割合の下で、それぞれの組織における役割分担や指揮命令系統に従いつつ、研究・開発および教育等の業務のうち、一部業務を他機関での活動に従事することを可能にする制度

 茨城大学の農学部では、食・農の生産や加工に関わってグローバル規模で活躍できる人材の育成を進めており、食品の安全性確保のための国際的な衛生管理方法・HACCP(ハサップ)に対応した加工実験設備を有する「フードイノベーション棟」を2018年に新設するなど、産学官連携による研究・人材育成を推進しています。

 また、不二製油グループは、植物性油脂、業務用チョコレート、乳化・発酵素材、大豆加工素材の四事業を軸に、おいしさと健康を実現するための食品素材の開発、生産、販売を、グローバル規模で展開しています。世界の食の課題、とりわけ食料不足の解決に役立つ技術力と課題解決力から生まれる2つの価値を同時に追求するPlant-Based Food Solutionsを提供しながら人と地球の健康という課題に対応することで、研究開発を推進してサステナブルに成長するグローバル企業を目指しております。

 両者においては、20187月に、クロスアポイントメント制度に関する協定を締結し、茨城大学農学部の中村彰宏は准教授(当時/20194月より教授)として茨城大学で教育・研究に携わる傍ら、不二製油グループ本社においては主席研究員として業務を開始しました。その後、20204月に、不二製油グループ本社において新たな価値創出につながる基盤研究に取り組む「未来創造研究所」を刷新するにあたって、同研究所の所長(執行役員)に就任。以降、茨城大学と不二製油グループとの間のより組織的・戦略的な連携のあり方を検討してきました。

 今回、連携・協力に関する協定書を締結するのに伴い、茨城大学農学部内の新たな研究拠点として、「不二製油グループ本社『食の創造』講座」という連携講座を共同で開設します。ここでは、中村とともに、不二製油グループ本社から派遣する客員教授等が学生の教育・研究指導にあたります。この体制において、現状のクロスアポイントメントをベースにしながら、茨城大学の教員かつ不二製油グループ本社未来創造研究所長として、これらの連携講座を両者の立場からマネージし、両者の共同研究、茨城大学の学生、不二製油グループ本社の従業員(研究員)の人材育成、学生のインターンシップの場の創出・支援などを一体的に運用することで、産学連携による教育・研究をシームレスかつ強固に推進していきます。
 また、この取り組みを通じて、不二製油グループにとっては定年退職者を含めたシニア研究員の活躍の場が広がります。本講座は働き方改革の一環としても推進していくもので、特定の分野で経験豊かな研究員が将来を担う若者の教育研究に携わることには大きな意義があると考えています。

クロスアポイントメント制度

従来のクロスアポイントメント制度及び連携講座の基本モデルと、それらを発展的に組み合わせた「クロスアポイントメント制度を活用した連携講座」の運用イメージ


クロスアポイントメント制度2
今回の茨城大学と不二製油グループ本社の協定に基づく運用体制