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2020年三村信男学長年頭挨拶

教育力・研究力で社会に貢献する大学を目指して
ー学生の主体的学び、社会人リカレント教育、ユニークな研究成果、連携ハブの新展開―

令和216

 新年、おめでとうございます。
 皆様には、よいお年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 さて、昨年は、茨城大学にとって多くの成果があった年でした。昨年を振り返りつつ、今年の展望についてお話ししたいと思います。

 昨年の最大のエポックは、茨城大学創立70周年の諸行事でした。
 本学では、様々な創立70周年記念事業を計画し、歴史を振り返りつつ新しい歩みに向けた施策を実施しました。その中で、阿見キャンパスのフードイノベーション棟と日立キャンパス正門周辺の環境整備が竣工し、さらに、水戸キャンパスでも学生食堂の拡張が本年2月に完成予定です。また、昨年10月には、本学同窓会連合会との共催で、初めて東京での記念講演会を開催し、200名を越える参加者で盛り上がりました。このように、創立70周年を契機に、学修・研究環境を向上させ、卒業生や地域の皆様をはじめ全ての関係者に開かれた大学に向けた取り組みを進めています。

 第二の成果は、教育改革の成果の顕在化です。
 本学の教育改革の核心は、「教える」から「学ぶ」への転換、すなわち、主体的で能動的な学修の推進です。そのために、internship Off-campus Program (iOP)と工学部での大学院Off-Campus Programを設定し、その本格実施を始めました。その他にも、平成26年度から30年度の間に、海外派遣学生数は1.7倍、インターンシップ参加学生数は2.5倍に増加しています。社会の大変革期にある現在、自らの頭で考え他分野の人と協力して課題解決に挑戦する力が求められています。その育成に向けて、カリキュラム・教育システム改革から科目・授業の改善まで、さらに工夫を凝らして教育改革の深化をめざします。

 第三に、茨城大学の教育力・研究力を社会に活かす新しい取り組みの発信です。
 昨年4月、従来のリカレント教育を一新し、企業や自治体のニーズに沿って構成する「カスタムコース」の第一号としてセキショウリカレント教育プログラムを開始しました。企業や団体の職員が職務の一環として、哲学や歴史、経済、環境など幅広い分野を学ぶ新プログラムの反響は極めて大きく、昨年後期からは、さらにサザコーヒーと那珂市役所が参加しました。今年はさらに拡充して参ります。この他にも、10月には、日越大学1期生のインターンシップ学生を迎え入れたり、インドネシア教育省とのブリッジ・プログラムを始めたりするなど、本学の社会・国際連携教育が進展しています。
 研究成果の社会実装では、平成26年度から30年度の間に、共同研究の件数が1.4倍、研究費は2倍になりました。また、日立オートモティブシステムズ(株)との包括協定による共同研究・人材育成事業が進展しており、この経験をさらに広げるべく他の企業・研究機関との連携を検討しています。今年は、共同研究の拡大、社会人リカレント教育の展開などによって成果を社会に発信し、地域創生に結実させていきます。

 こうした取り組みを推進する上で、以下の観点が重要です。
 一つは、他の大学・研究機関や自治体、企業などとの連携を強化することです。AI・データサイエンスなどの急速な展開、世界規模でのSDGs実現をめざすうねり、さらに我が国に目を向ければ、人口減少・少子高齢化への対応など多くの課題があります。地域の活力の維持・発展をめざして人材育成や産業振興に取り組むには、地域の高等教育機関の全てが力を合わせることが必要です。本学も「いばらき地域づくり大学・高専コンソーシアム」を結成して、その努力を積み重ねてきましたが、今後連携ネットワークの取り組みを一層強めるように努力します。
 同時に、こうした大学改革の土台として、大学の経営基盤を強化することが必要です。大変厳しい財務状況が続いていますが、教職員がやりがいをもって働ける環境作りや構成員のダイバーシティ(多様性)の拡大を併行して進める必要があります。

 昨年は、ラグビー世界大会で国中が盛り上がりました。スポーツの力で、私達も力強い前向きな気持ちを持つことができました。今年は、東京オリンピック・パラリンピックの年であり、再び世界が熱気に包まれることでしょう。私の任期は、今年3月末で満了になりますが、4月からは、太田新学長の下で、茨城大学One Teamとなり、さらなる発展をめざして生き生きと取り組まれることを期待します。


■ 挨拶する三村学長

https://www.ibaraki.ac.jp/news/2020/01/nentou2020_002.JPG
■ 会場の様子