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【iOP】学部の枠をこえて学べる少人数講座「チュートリアル」多様なテーマで開講

 今年度から本格的にスタートした「iOP(internship Off-campus Program)」。3年次の第3クォーターを、原則的に必修科目を開講しない主体的な学修活動のための期間とする仕組みだ。海外研修やインターンシップなど、キャンパスの外での活動が注目されがちだが、「発展学修」の一環として、他学部などの教員による少人数の指導に参加できる「チュートリアル」というプログラムもある。データサイエンスを学ぶ講座、文芸批評を書く講座、環境問題を学ぶ講座などテーマは多様。チュートリアルの初回の講座をいくつか覗いてみた。

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 まずは全学教育機構の小西康文准教授が担当する「データマイニング入門」。プログラミング言語を使いながら、データ集計、可視化、統計解析といったデータマイニングの手法を実践的に学ぶ講座だ。「データサイエンティストの仕事は、得意分野を活かし、力を合わせて課題を解決していくというもの。みなさんも一緒にがんばりましょう」と小西准教授が学生たちに声をかける。

 受講者は理学部の3人の学生。このうち、地震学に興味があるという学生は、「実験でデータの分析をしなければいけないのですが、まだ自分には難しい。授業でもある程度学ぶものの、iOPでもしっかり勉強しておきたいと思って受講しました」と語ってくれた。

 どのプログラム言語を学ぶのかもみんなで相談をして決める。今回は汎用性の高いPython(パイソン)を扱うことに決まった。今後、それぞれの学生が自らの研究や興味につながるデータを持ち寄って、テキストを精読しながら分析を進めていくということだ。

 続いて訪れたのは、茨城大学の学長室。実は三村信男学長もチュートリアルの講座を開講しているのだ。テーマは「環境問題に挑む」。工学部の教員を務めていた三村学長の専門は環境工学だが、受講を希望したのは、人文社会科学部の3年生。現在、開発経済学のゼミに所属し、国連のSDGs(持続可能な開発目標)に関連する活動にも参加しているが、人文社会科学部では環境問題に関する授業が限られることから、チュートラルの受講を決意したそうだ。さらにもうひとり、理学部の1年生も一緒に受講。彼女も環境問題に興味があるそうで、三村学長が気候変動研究の第一人者と知って直接相談をしたところ、チュートリアルに参加することになった。単位取得を目的としないiOPだからこそ、意欲のある学生にはチャンスが大きく広がっている。

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 初回講座では環境問題の歴史について三村学長から説明を受けたあと、それぞれの考えをディスカッション。公害が問題化し、経済と環境が対立的に捉えられてきた時代から、「経済を発展させるためには環境保全が必要」という考え方にシフトしてきたことを学び、活発に意見を交わした。

 自分の専門分野を超えて学びを広げることができるiOPのチュートリアル。1、2年生の学生もこれからに向けてぜひ注目しておいてほしい。

(取材・構成:茨城大学広報室)