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人文社会科学部の青山和夫教授らの研究成果をまとめた
『古代アメリカ文明:メソアメリカとアンデスの過去から現代まで』出版

 人文社会科学部の青山和夫教授らの研究グループが、9月10日、文科省科研費新学術領域研究「古代アメリカの比較文明論」の成果をまとめた書籍『古代アメリカ文明:メソアメリカとアンデスの過去から現代まで』を、京都大学学術出版会から出版しました。

 この学術書は、青山教授が代表者を務める科学研究費補助金新学術領域研究 「古代アメリカの比較文明論」プロジェクトの成果の一部です。このプロジェクトでは、従来の世界史研究で軽視されてきた古代アメリカ文明について、新たな視点や手法による共同研究を推進して比較文明論の新展開を目指しました。考古学、歴史学、文化人類学等の異なる分野の人文科学と自然科学の多様な研究者が集う文理融合の共同研究であり、本書は独自の方法論から比較を可能にし、そこから新たな知見を見出すものです。

 本書のキーワードは、「編年」と「資源化」です。

 高精度の編年が実証的な比較文明論の研究の基盤となりますが、そうした精密な編年をもとに、メソアメリカ文明とアンデス文明の詳細な社会変化を通時的に比較します。さらに植民地時代から現代まで、メソアメリカとアンデスの文明が中南米の先住民文化とその表象に及ぼした影響を検証し、これらの成果をもとに導かれる文明研究の今日的意義を探求していきます。また、そのために後世の人々がどのように能動的に古代文明に向き合い、それを自分たちに役立つ資源として再認識していくかという、これまでの研究が見過ごしてきた「資源化」という過程にも着目します。

人文社会科学部・青山和夫教授のコメント

 本書は先スペイン期(16世紀以前)のメソアメリカ文明とアンデス文明を通時的に比較するだけでなく、先スペイン期、植民地時代や現代の中南米の人々が古代文明をいかに資源化して再解釈するかに関する日本初の書籍です。本書を通して、まだ日本であまり知られることのない過去から現在までのメソアメリカとアンデスについて、少しでも興味関心を深めていただければ、編者と計56名の執筆者にとって大きな喜びです。

書籍情報

  • 書名:『古代アメリカ文明:メソアメリカとアンデスの過去から現代まで』
  • 編著・監修:青山 和夫・米延 仁志・坂井 正人・鈴木 紀
  • 発行所:一般社団法人 京都大学学術出版会
  • 発行日:2019年9月10日
  • 金額:本体4,200円+税