1. ホーム
  2. NEWS
  3. 農学部・フードイノベーション棟の竣工記念式を開催

農学部・フードイノベーション棟の竣工記念式を開催

 農学部のある阿見キャンパスに新しくお目見えした「フードイノベーション棟」。既に授業等でも使用されているが、629日(日)に竣工記念式が実施された。参加者は教職員・学生のほか、卒業生や教員OB、地域の方々など約200人。茨城の食・農業の新たな未来を照らす拠点の門出を、全員で祝した。

 茨城大学農学部・大学院農学研究科では、全国屈指の農業産出額を誇る茨城県において、食・農の未来を担う人材育成を強化し、あわせてグローバル化に対応するため、2017年度に改組を行い、入学定員を115人から160人へと大きく増員した。それに伴い、教育・研究環境を整備するための新棟建設予算が文部科学省より措置され、さらに茨城大学創立70周年にあわせて卒業生等から多くの寄附もいただき、新たな「フードイノベーション棟」の建設に至った。

 フードイノベーション棟は3階建てで、大講義室のほか、共同研究機関が利用できるインキュベーション施設などを備えている。インキュベーション施設には、既に企業の研究室も居を構えており、産学連携の研究へまっしぐらだ。また、最大の特徴ともいえるのが、食品加工の国際的な安全衛生基準であるHACCP(ハサップ)に対応した実験施設。グローバル市場における食の流通のプロフェッショナルを育てるためには、HACCPのような国際基準を実践的に学べる場が必要不可欠といえよう。

 竣工記念式で三村信男学長は、「私たちの食の、作るところから出口までの安全・安心を確保する教育体制により、専門人材を育成していきたい」と意気込みを述べた。

 そして、来賓としてご出席いただいた文部科学省大臣官房文教施設企画・防災部の平井明成部長からは、「施設整備の必要性に対する大学関係者の強い熱意が実を結んだ。企業、自治体、農業従事者といった産官学の連携、グローバル規模の農業の持続可能性に貢献する人材育成の場として活用されれば」と強い期待が寄せられた。その他式典では、農林水産省食品産業局食品製造課食品企業行動室の都築伸幸室長、茨城県農林水産部の白石貴男次長に出席いただき、それぞれ祝辞をいただいた。

 竣工記念式典の基調講演は、東京農業大学の五十君靜信教授が務めた。五十君教授は、「食品衛生法改正における国際整合性の重要性とHACCP制度化の動向」というテーマを掲げ、市民の理解を得ながらHACCPへの積極的な取り組みを進め、食のリスクマネジメントを強化することの必要性を訴えた。

 ホールでの式典終了後は、施設の内覧を経て、新棟竣工を記念するモミの木の植樹に臨んだ。これから多くの学生たちがフードイノベーション棟で学び、このモミの木とともに成長し、食・農業のプロフェショナルとして国内外へ羽ばたいてくれることを期待したい。