1. ホーム
  2. NEWS
  3. 創立70周年記念式典に寄せた文部科学大臣祝辞―知識集約型社会を牽引する人材育成に期待

創立70周年記念式典に寄せた文部科学大臣祝辞
―知識集約型社会を牽引する人材育成に期待

 5月25日(土)に茨城大学講堂で行われた創立70周年記念式典では、永岡桂子文部科学副大臣に来賓としてご出席いただき、文部科学大臣からの祝辞を代読していただきました。

祝辞

 本日ここに、国立大学法人茨城大学創立七十周年記念式典が盛大に挙行されますこと、誠に喜ばしく、一言お祝いの言葉を申し上げます。

 茨城大学は、明治七年に県立の拡充師範学校として創設され、その後、旧制水戸高等学校や多賀工業専門学校などの歴史ある源を持つ学校を統合し、昭和二十四年の学制改革により、茨城大学として新たに発足、今日に至っておられます。以来、優れた教育・研究実績を挙げるとともに、九万八千名を超える多くの有為な人材を輩出され、我が国の発展に大きく貢献してこられました。

 近年においては、地域の特色を生かし、茨城県東海村にあるJ-PARCを活用した最先端の量子線科学教育を推進するなど、茨城大学ならではの教育を実施しておられます。また、ベトナムに新設された「日越大学」における気候変動・開発プログラムの開設にも尽力され、長年続けてきた地球変動科学の研究成果を広く世界に展開することで、国際社会においても大きな役割を果たしておられます。

 このような国内外における大きな実績と特色を有する茨城大学が、七十年という長い歴史を積み上げてこられたのは、三村信男学長をはじめ、歴代の学長、教職員、卒業生並びに御関係の皆様のたゆまぬ御努力の賜物であり、深く敬意を表する次第であります。

20190525-7Y9A0241_R.JPG

 現在、我が国が成熟社会を迎える中で、直面する様々な課題を解決するためには、「知識」とそれを集約し、組み合わせて生み出す新たな価値となる「新しい知」が必要であり、そのための人材育成が重要となっています。中央教育審議会では、こうした背景を踏まえて、昨年十一月に2040年に向けた高等教育のグランドデザインについて答申をまとめていただいたところです。

 そのような中で、茨城大学においては、変革期にある社会の課題へ対応できる人材の育成を目指して、学部三年次の第三クオーターは原則として必修科目を開講せず、海外や地域などの実際の現場で、学生自身による能動的学修を推進するという、前例のない取組を本年度より実施するとされておられます、このような取り組みは、「主体的な学び」の質を高めるという高等教育が目指すべき姿を体現しており、正に時宜にかなうものであります。茨城大学が知識集約型社会を牽引する人材育成の先導役として、より一層の成果を社会に還元されることを期待しております。

 最後に、本日御臨席の皆様方におかれましても、引き続き、茨城大学に対し、より一層の温かい御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、茨城大学、並びに御臨席の皆様の更なる御発展を心から祈念し、お祝いの言葉とさせていただきます。

令和元年五月二十五日
文部科学大臣 柴山 昌彦