緊急経済支援奨学金実施のご報告と継続支援のお願い
本学では、新型コロナウイルス感染症拡大により実施した経済的に困窮する学生への支援『緊急学生支援パッケージ』の一つとして、2020年4月から独自の奨学金給付のための寄附を募りました。その結果、卒業生、教職員並びに地域の皆様から、760件、2400万円を超える多大なご支援をいただき、令和2年度中に約500名の学生に総額約2000万円(本寄附金以外の予算も含む)を支援することができました。皆様からの温かいご支援に深く感謝申し上げます。
ご寄附をいただきました皆様からのメッセージ及び、給付を受けた学生からの御礼メッセージが届いておりますので、一部をご紹介させていただきます。
新年度になりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響はまだ続いておりますので、今年度も新たな学生支援を予定しております。
コロナ禍でも学生の修学環境を守るために、引き続き、茨城大学基金へのご協力をお願いいたします。
ご寄付をいただいた皆様からのメッセージ
一般の方
- 地元の大学の学生の困難を少しでも助けられればと思い、寄附しました。
- 今のような状況だからこそ、より学び、感じ、遊び、恋愛してほしい。若い方々が安心して過ごせる日常が未来です。
- 厳しい環境に置かれた学生の前途が少しでも明るいものにしたいです。
卒業生・修了生
- 新型コロナウイルスの影響により、経済的な面で学業を続けることが難しい学生が増えていると報道で知りました。少しではありますが、後輩たちの助けになればと思い寄附いたします。
- 大学時代で学んだことが今の仕事に繋がり、四年間の大学生活にとても感謝しています。学びを続けてほしいという願いをこめて、寄附いたします。
- 30年前、授業料を免除いただき修学することができました。そのときの恩を母校にお返しすることでコロナ禍で困窮する後輩への支援となればと思い、微力ながら寄附させていただきます。
保護者の方
- コロナの影響で退学する学生が出ないことを祈ります。
- コロナウイルスで生活が困窮してしまった学生の役に少しでも立てれば嬉しいです。
教職員(退職者も含む)
- 茨城大学元職員として学生の支援に役立てていただきたい。
- 大学で学生支援に携わり、支援の必要を実感しているため、協力させていただきます。
学生からの御礼メッセージ
人文社会科学部 3年
1度目の緊急学生支援奨学金を受給させて頂きました。私はアルバイトの収入があることによって、大学に通うことで金銭的に両親に負担をかけてしまっているという罪悪感をなんとか抱かないようにしてきました。しかし、このコロナ禍で、アルバイト収入が得られなくなってしまい、自宅にいる時間が増え、自ずと一人で考え込んでしまい、罪悪感に苛まれてしまうようになりました。また、食費や光熱費なども削らなければ、とお金のことばかり心配しなければならなくなり、不安ばかりで、気持ちが塞ぎ込んでしまっていました。今思えば、大学生の本業である学業のことに身が入っていなかったように思います。
そんなときにこの奨学金を頂けたことは、本当に救いでした。これで両親に迷惑をかけずに済むんだ、と思えたときに、本当に心が軽くなりました。食事も安くすむものばかり買ってかなり偏ったものになっていたので、ほうれん草などの野菜など、買っていなかったものを買えたのも嬉しかったことを覚えています。
お金がなくなると本当に精神的に追い込まれ、そればかり考えてしまうことを痛感しました。奨学金を頂けたことは、心の安定や健康な体の維持にもなったと実感しています。両親も本当に感謝しておりました。
この奨学金を成立させて下さった方々に、心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。これからの大学生活も、精一杯、積極的に学びを得る姿勢を忘れずに過ごしていきます。
教育学部 3年
ご支援ありがとうございました。コロナ禍で中々外出できない日々が続きますが、暖かいご支援をいただけることは、学生として、勉学の励みとなりました。いつか私の後輩たちに、今回の恩返しをしていきたいと思います。
理学部 2年
おかげさまで勉学に集中することができております。この感謝の気持ちを胸に、今度はわたしたちがいつか力になって皆様のお役に立てるよう、今は勉強を頑張ります。寄附していただいた気持ちが何よりもうれしいです。ありがとうございました。
工学部 4年
新型コロナウイルスの影響でアルバイト収入がかなり減ってしまい生活が厳しい状況でしたが、奨学金のおかげでなんとか生活を維持できました。
農学部 2年
寄付をしていただき誠にありがとうございました。本来期待していた生活がこの状況下で変わってしまい、不安がたくさんつのっていました。アパートは学校の対面の授業がいつ開始するかわからない状況であったので、借りっぱなしの状態でした。結局1年間アパートで住まずに、家賃を払うことになってしまったので、給付して頂いたものをアパート代に当てられ、本当に感謝しております。ありがとうございました。
大学院 1年
この度はこのような経済支援にご協力賜り、大変感謝しております。私は両親からの仕送りは無く、生活費をアルバイト収入で賄っていたため、生活費として使わせていただきました。また、一部は就職活動の為の情報収集として、書籍を購入させていただきました。この恩を忘れず、私も将来未来の学生に対し、是非何かしらの形で応援したいと思います。
学生への修学支援を含む茨城大学基金へのご寄附については、茨城大学基金のホームページ(ご寄附のお申し込み)からお手続きをお願いします。
お問い合わせ
茨城大学総務部基金・同窓会課
茨城県水戸市文京2-1-1
TEL:029-228-8781
FAX:029-228-8249
茨城大学基金HP:https://www.ibaraki.ac.jp/fund/