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この作品の背景の建物は、その披露宴の紅白の幔幕を垂らした谷中の日本美術院の様子である。中心には騎乗の天心が、その周囲にはシルエットで多くの画家たちが描かれているが、うっすらと面影のある横山大観、菱田春草、下村観山らの創立会員から、最前列の奥村土牛、前田青邨、安田靫彦など、本作の出品された再興院展50回目の会員までの滔々たる人脈が表されている。天心の着用する美術学校制服で、平山氏は日本美術院の血筋を、美術院の設立より遡って天心が東京美術学校で日本画を近代化しようとしたときからと考えていることがわかる。さらにその制服を白にしたこと、周りの木々や白い鳥、天を指すポーズなどは、平山氏の出世作《仏教伝来》と共通した雰囲気がある。天心の指し示す日本画の理想を探って、平山氏はインド、中国、シルクロードと取材して歩くのだが、その道筋が天心と重なるのは偶然ではないだろう。
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