大子清流高校が茨城大学を訪問 人文社会科学部で学生発表や模擬授業体験

1月23日(水)、茨城県立大子清流高校の1年生54名が茨城大学を訪れ、人文社会科学部の学生から地域をフィールドとした研究活動に関する説明を受けたほか、同学部の杉本妙子教授横溝環准教授の模擬授業を受講しました。

人文社会科学部は2018年2月に大子町と連携協力に関する協定を締結し、学部が有する知的財産や学生の力と大子町がもつ地域資源や地域人材を活かして地域課題の解決や共同研究などに協力して取り組み、人口減少社会の現状を踏まえた地域の発展と人材育成を図ることとしています。

大子清流高校では、生徒が地域に出て調査を行う「未来探求」や「農業と観光」などの授業を行っており、今回の訪問はこれらの授業活動の参考となることを目的として実施されました。

学生による地域研究説明では、馬渡剛教授ゼミで地域の観光プラン立案などに取り組む学生2名と、人文社会科学部のPBL(Project Based Learning)授業「プロジェクト演習」で常陸太田市里美地区の活性化に取り組む「さとみ・あいチーム」の学生4名が、それぞれの活動実績や研究手法、地域で活動することのやりがいなどについて発表しました。学生たちは、「活動内容を決めるには、その地域がどんな課題を抱えているか、その地域が持っている魅力とは何か、を知ることが大切。君たちにしか見えない大子の魅力を発見してほしい」「地元の方や企業などの協力があっての地域活動なので、思い通りにスケジュールが進まないことも。学べることがたくさんあるので、人と関わり合いながらチームで活動する楽しさを知ってほしい」と、高校生たちに助言やエールを贈りました。

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馬渡ゼミ学生による説明

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さとみ・あいチームの学生による説明

プロジェクト演習担当教員の鈴木敦教授は、大子清流高校の教員や大子町の職員に対して、さとみ・あいチームの活動の背景となっているプロジェクト演習の概要を説明するとともに、「地域が求めていることでなければ、活動は継続できない。生徒が学びを得るために、大人たちは地域に対して成果のイメージ共有などのすり合わせをする必要がある」などと、地域で行う教育研究における教員や自治体の関わりの重要性を語りました。

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プロジェクト演習について説明する鈴木教授

模擬授業では、杉本教授が大子の方言を音声で聞かせながら、その特徴を分析。さらに茨城県の方言の特色や分布にも触れながら、「方言はコミュニケーションを豊かにするだけでなく、それぞれの地域の暮らしを反映する大切なもの」と話しました。横溝准教授は、日本で暮らす外国人の子どもに対して日本人の子どもたちが違和感を覚える事例を紹介し、「相手が自分たちと違うところを"変"だと思うより、お互いになぜ違いがあるのかを考えることが重要」と、身近な異文化交流について講義しました。

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杉本教授の模擬授業

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横溝准教授の模擬授業

今回訪問した生徒たちからは、「大学生の研究活動は本格的で難しそうだが、アイディアがおもしろいと思った」「自分も遠くの地域を訪ねて調査してみたい」「高校の授業で取り組んだ活動がそれ限りで終わらず、地域に残り続けたら良いと思う」といった感想が聞かれ、今回の訪問に手ごたえを感じた様子でした。

関連リンク

人文社会科学部、茨城県大子町と連携協力の協定を締結

 

(2019年1月31日)