2021年度入試の概要とその考え方を記者会見で発表―「受験生にわかりやすく、丁寧な選抜方法とすることを重視」

 茨城大学は、1月22日、記者会見を開き、従来の大学入試センター試験から大学入学共通テストへと切りかわる2021年度入試の概要とその考え方を発表しました。

 社会が急速に変化する中、大学教育や高等学校教育の改革が求められており、それらをつなぐものとしての大学入試も含めた一体的な高大接続改革が全国的に進められています。

 現在の高校1年生が対象となる2021年度入試(2020年度に実施)からは、大学入試センター試験にかわって「大学入学共通テスト」が導入され、その英語の試験では、従来の「読む」「聞く」の2技能に「話す」「書く」を加えた4技能を評価することになっており、民間の資格・検定試験を活用することも決まっています。さらに、すべての入学者選抜(学校推薦型選抜[従来の推薦入試]・総合型選抜[従来のAO入試]・一般選抜[従来の一般入試])において、学力の3要素、すなわち①知識・技能、②思考力・判断力・表現力、③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度 を多面的・総合的に評価することが求められています。

 こうした背景の下、本学においても、高等学校関係者等とつくる「茨城大学高大接続協議会」などで大学教育・高等学校教育の理想について議論を重ねながら、具体的な入学者選抜方法を検討しています。

 今回の記者会見においては、折山 剛 副学長(入試・高大接続)・アドミッションセンター長が、一般選抜における大学入学共通テストの英語4技能評価と主体性等評価について説明しました。

 このうち、英語4技能評価については、英語認定試験(民間試験)の成績は出願資格としては用いずに、大学入学共通テストの外国語(英語)の点数に50点満点で加点することとします。すなわち、大学入学共通テストの英語については、英語筆記200点+リスニング50点+英語認定試験50点の合計300点として全学的に統一し、選抜を行います。
 あわせて会見では、CEFR対照表により、英語認定試験50点の加点内訳も発表しました(詳しくは「2021年度茨城大学入学者選抜の英語4技能評価(加点)について」)。

 また、主体性等の評価については、学校推薦型選抜および総合型選抜で面接やプレゼンテーションを実施する場合はその中で評価し、面接等を実施しない一般選抜(前期日程、後期日程)における評価については、調査書やポートフォリオ等によって行い、配点50点として点数化します。本学では、高校生がどのように学びに向き合ってきたか、主体性や協働性をいかに高めてきたか、というプロセスを主に評価します。

 2021年度茨城大学入学者選抜の詳細については引き続き検討を重ね、今年度中に公表します。

ibdaikh20190122_0024.JPG会見を行う折山副学長

折山副学長のコメント

 入試だけでなく、大学教育はもちろん高等学校教育をも含む教育の課題解決に向けて改革に取り組んでいる。一方で、急激な変更は受験生や高等学校教育の現場に大きな負担と心配を与えることになるので、私たちは受験生にとってわかりやすく、丁寧な入学者選抜とすることを重視している。

 主体性等評価に活用するポートフォリオを例にあげると、学びのプロセスにおいて小さな達成感を積み重ねながら自己肯定感を高めるツールとして有効であるとともに、高等学校教育と大学教育を実効的につなぐ可能性を有している。

 私たちは、高等学校段階の主体性・多様性・協働性を「課題設定力と課題解決力等を修得するために必要なもの」と考え、大学においても論理的思考力だけでなく批判的思考力や創造的思考力を本格的に修得するための教育改革を進めているところである。高校生の皆さんにはぜひ、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を身につけてきてほしいと願っている。

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(2019年1月23日)