工学部・大学院理工学研究科がナビタイムジャパン、水戸市との連携でビッグデータ用いた地域活性化事業を開始

 茨城大学の工学部及び大学院理工学研究科は、株式会社ナビタイムジャパン(東京都港区)並びに茨城県水戸市と、「地域活性化を志向した共同人材育成インターンシップ学生派遣に関する覚書」を締結しました。今後、同大の学生がナビタイムジャパンや水戸市でのインターンシップを通して、ビッグデータを活用した観光振興の取り組みや、データやICTを活用した地域課題の解決について実践的に考察し、企業・自治体・大学の三者の連携による地方創生とそのための高度な人材育成に共同で取り組んでいきます。

 ナビタイムジャパンは、公共交通や車のナビゲーションやトラベルサービスなどを、日本人向けおよびインバウンド旅行者向けに提供しており、近年は、それらの利用ログ情報を活用した観光データ分析技術やサービス開発実績、知見を活かし、地方誘客に向けた取り組みを、自治体・企業向けにも行っています。

 また、水戸市においては、各種統計データ等のエビデンス(信頼できる根拠)に基づいた政策立案や、行政機関として有するデータの積極的な加工・公開(オープンデータ)の取り組みを進めています。

 さらに茨城大学では、必修科目を原則的に開講せず学内外での自律的な学修を促す学期(iOPクォーター)の導入や、大学院理工学研究科のオフクラスプログラムの新設などにより、学生の地域活動やインターンシップの機会を積極的に拡充しています。同時に、学部の枠をこえた全学的なデータサイエンス教育の強化も進めています。

 今回の連携事業は、ナビタイムジャパンが提供するトラベルサービスと、水戸市が有する観光情報とを組み合わせることで、観光客の増加や地域の振興につながる効果的・効率的な観光振興の戦略づくりやプロモーションの実現可能性を図るものです。茨城大学の大学生・大学院生は、ナビタイムジャパン、水戸市それぞれでのインターンシップを通じて、そのための調査やICTを利活用した行政運営についての実践的な研究を行います。

 10月29日に水戸市三の丸市民センターで行われたキックオフミーティングで、本学の米倉達広教授は、「海外から茨城県内へのお客さんの足取りをつかみ、効果的なPRを行うことでおもてなしを向上させることにつないでいければ」と意義を説明しました。また、ナビタイムジャパンでインターンシップを行う工学部4年の奥井雄大さんは、「インバウンド拡大への対応が地域のキーとなる、ということに共感した。研究室に閉じこもることなく、観光の現場で取材を行うような経験を、自分の今後に活かしたい」と意気込みを語りました。

 今年度の事業では9人の大学生・大学院生が週1日程度のインターンシップに臨み、12月に予定している報告会において、ナビタイムジャパン、水戸市それぞれでの成果を報告することになっています。

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水戸市の担当者による説明

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インターンシップに参加する学生たちと各機関の担当者

(2018年10月30日)