国際フィールド農学センター開所式・記念シンポジウムを開催

ifac1.jpg 茨城大学は、農学部附属国際フィールド農学センターの発足を記念し、7月26日、海外の研究者も招き、開所式と記念シンポジウムを開催しました。

 茨城大学農学部附属国際フィールド農学センターは、従来の附属フィールドサイエンス教育研究センターを改組して今年(2018年)4月に発足しました。田畑や果樹園、牛舎、食品加工室などを備えていた同センターでは、農学部の附属農場として学生の実習や教員の実験などを展開しています。

 一方、農業や食をめぐっては、国際競争の激化、HACCP(ハサップ))HACCPやGAP(ギャップ))等の国際認証の広がり、AI等を駆使したスマートアグリといった高度化・国際化への対応が、農業産出額全国2位の茨城県においても大きな課題となっています。そうした中、本学農学部は、2017年4月に学部改組を行い、世界と地域で活躍する実務型農学系人材の育成を目標に掲げた教育活動をスタートしました。

 あわせて、農場についても、国際水準のGAPに対応した教育・研究を可能とする環境の整備を進め、今年の秋にはGAP認証を受ける見込みです。さらに本学においては、農学が専門分化しつつある中において、改めてフィールドを基盤とした総合的な視野からの教育・研究が重要であるという認識から、「フィールド農学」という考え方を提唱しています。こうした背景から、「国際フィールド農学センター」を発足するに至りました。

 開所式に来賓として出席した茨城県農林水産部の大朏徹次長は、「茨城県内においても農業生産者の大規模化が進む一方で、国内の消費者が減る中、今後は当然海外市場への展開が想定されている。生産の現場の課題を解決する鍵は人材育成であり、茨城大学農学部の国際化に向けた改組は、時宜を得た取り組み。ますます協力を強めていきたい」と語りました。

 さらに開所式の後に行われた記念シンポジウムには、阿見町の千葉繁町長らも駆けつけ、地域の農業関係者や卒業生など139人の出席がありました。記念講演を行った筑波大学の田島淳史教授は、日本の大学における農学教育と本学農学部の成り立ちの歴史を紹介。その上で同センターへの期待を示しました。また、いずれも本学で学んだ経験をもつ、ボゴール農科大学(インドネシア)のM.Faiz Syuaib教授、ガジャマダ大学(インドネシア)のAni Widiastuti准教授、華南農業大学(中国)の牟 英輝 准教授が、本学との間の連携の経緯や最新の教育・研究の取り組みを紹介しました。

 同センターの小松崎将一センター長は、「国際的認証を受けた生産についての教育を日本人にも留学生にも提供するとともに、地域企業との連携による農業イノベーションも推進し、『国際化』と『地域』の視点をあわせもつ新しい農場として成果を発信していきたい」と語りました。

ifac2.jpg開所式でブルーベリーの植樹式に臨んだ三村信男学長と海外大学からのゲストの3人

ifac3.jpgシンポジウムには139人の来場者があった

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(2018年7月31日)