国際ロータリー財団グローバル補助金によりインドネシアのイチゴ生産支援を開始―茨城大学農学部・水戸西ロータリークラブ・インドネシア共和国プルオケルトロータリークラブの三者で覚書

 茨城大学農学部はこのたび、国際ロータリー財団グローバル補助金を通じて、インドネシアにおけるイチゴ生産の支援事業に取り組むことになりました。これは茨城地区のロータリークラブの働きかけによって実現したもので、2018年1月9日(火)、本学農学部、来年度に茨城地区のロータリークラブの代表(ガバナー)を務めることになっている水戸西ロータリークラブ、現地のインドネシア共和国プルオケルトロータリークラブとの間で覚書を交わしました。

 この事業は、インドネシアのジャワ島中部に位置するセラン村において、健全なイチゴの苗の生産体制の確立と、病害診断体制を整えるための職業研修チームの提唱を図るものです。農業を主要産業とする同村では、2003年からイチゴの生産が開始され、その後急激に拡大しましたが、2012年頃をピークに減少傾向が見られるようになりました。本学農学部では、茨城大学への留学経験をもつジェンデラル・スディルマン大学のクリサンディ・ウィジャヤ講師を通じて2013年から同村との交流が始まり、佐藤達雄教授らが調査を行ったところ、現地ではイチゴ栽培の知識や技術が不足しており、生産やマーケティングに係る体制が確立されていないことがわかりました。以降は、本学農学部の授業科目「国際インターンシップ」において、学生が現地の農家に泊り込み、イチゴ栽培の支援などを継続的に行っています。

 今回、水戸西ロータリークラブから茨城大学に対して、国際ロータリー財団グローバル補助金の活用について申し出があり、本格的な支援事業に取り組むことになりました。同補助金からは3万ドルが支援され、現地のプルオケルトロータリークラブ、ガジャ・マダ大学、ジェンデラル・スディルマン大学などと連携し、継続的・発展的な生産体制確立の支援を行っていきます。

 覚書の調印式に出席した水戸西ロータリークラブの中山敬二会長は、「長丁場の事業になるが、支援を通じて良い結果が生まれることを望んでいる。何年か後には、水戸西ロータリークラブのメンバーも現地に駆けつけ、地域が発展していることを確認したい」と話しました。また、本学農学部の久留主泰朗学部長は、「農学部とインドネシアの大学との強いつながりが、さらに企業体との連携にも発展した。茨城県においても農業の積極的な海外展開に取り組み始めているが、この取り組みもその第一歩と位置づけ、われわれとして今後も貢献していきたい」と語りました。

農学部・水戸西ロータリークラブ覚書調印
覚書の調印式にて(左:水戸西ロータリークラブ 中山会長、右:茨城大学農学部 久留主学部長)

  

(2018年1月17日)