平成30年三村信男学長年頭挨拶

教育研究の成果が社会で一層輝く年に

平成30年1月5日

新年、おめでとうございます
皆様には、それぞれよい年をお迎えのことと思います

  

昨年は、国立大学のあり方が大きく注目を浴びました。それは、世界規模で進む第4次産業革命といった産業構造の変化、ひいては私達の暮らし方まで変える大きな変化が一層鮮明になったためです。大学には、この変化を持続可能な社会形成と人々の幸福に活かす人材育成・イノベーション研究や地域活性化への貢献が期待されています。本学は、「地域創生の知の拠点となる大学、その中で世界的な強み・特色が輝く大学の構築」というビジョンを掲げて、社会の期待に応える取り組みを推進してきました。その一環として、教育改革を進め、意欲ある学生たちが最新の学問に取り組める体制を強化しています。この流れをさらに進め、教育研究の成果を社会で一層顕在化させるために、今年は次のような目標の実現に向かって取り組みたいと考えています。

第一に、未来志向、学生中心の教育改革の深化です。
昨年の人文社会科学部の新設、教育学部・農学部と各大学院の改組に続き、今年4月には工学部・理工学研究科(工学系)を新たな5分野体制に再編成します。さらに、AI・データサイエンス、教員養成、リカレント教育など新しい要請に対する教育研究への取り組みを構想し、実行に移していきます。

第二に、地域連携の一層の強化です。
地域創生の知の拠点として、高校―大学―社会をつなぐ「地域人材力育成メビウスプログラム」を展開します。そのために、自治体や産業界と連携した「いばらき未来プラットフォーム」を構築すると共に、企業との組織的な共同研究や大学発ベンチャーの育成を強化します。

第三に、世界に輝く本学の強み・特色の顕在化です。
今年は「気候変動適応法(仮称)」の制定が予定されており、気候変動対策が全国的に注目される年になりそうです。この分野の研究は、量子線科学に並ぶ本学の特色のひとつです。さらに、9月には日越大学の「気候変動・開発プログラム」が開講予定であり、これを通してグローバルな連携教育ネットワークを強化します。また、10月にはつくば市で世界湖沼会議が開催されます。広域水圏環境科学教育研究センターや農学部、工学部などで取り組んできた湖沼・水圏環境の研究・教育の成果を積極的に発信していきます。

第四に、創立70周年/創基150周年事業を本格始動します。
本学は、2019年に創立70周年を迎え、さらに2024年には、1874年(明治7年)の拡充師範学校創設から数えて創基150周年を迎えます。この2つのイベントをつないで、創立70周年/創基150周年事業を計画しました。この事業では、茨城大学の歴史を振り返り、地域と共に歩み我が国社会を支えてきた誇るべき実績を再認識すると共に、次世代の茨城大学に向けた大きなビジョンを構想する機会にしたいと考えています。さらに、水戸・学生食堂の拡充、日立・正門周辺の景観整備、阿見・総合教育研究新棟の建設と学生の学修・生活環境の整備を行います。

2018年を、教育研究の成果で茨城大学が社会で一層輝く年にしたいと考えています。そのためには、学生には多様な成長の機会のある大学、教職員には働きがいがあり日々の努力が結実する大学であることが大切です。そのような大学は、開かれた風通しのよい大学運営から生まれると確信しています。これまで同様、学内外のコミュニケーションを重視して開かれた大学運営を行いたいと考えていますので、教職員、学生、地域・学外の皆様方のご協力をお願いいたします。

最後になりますが、皆様のご健勝とご活躍を祈念して、私の新春の挨拶とさせて頂きます。


■ 挨拶する三村学長

■ 会場の様子