理学部の二橋美瑞子准教授が第16回日本農学進歩賞を受賞

理学部の二橋美瑞子准教授が、第16回日本農学進歩賞を受賞しました。2017年11月24日(金)、東京大学農学部弥生講堂において授賞式および受賞者による受賞講演会が行われ、二橋准教授も登壇しました。

二橋美瑞子准教授
二橋美瑞子准教授

日本農学進歩賞は、人類と多様な生態系が永続的に共生するための基盤である農林水産業およびその関連産業の発展に資するために、公益財団法人農学会が農学の進歩に顕著な貢献をした者を顕彰するものです。第16回となる今年度は、二橋准教授を含む10名が受賞しました。

受賞した研究業績

「昆虫体色を司る色素合成経路の研究と遺伝子組換え体判別への応用」

<業績要旨>
受賞者は、昆虫の主要な色素であるオモクローム色素の合成に関わる新規トランスポーター遺伝子や、複数のオモクローム色素の合成に必須な酵素を同定してきた。さらに、色素合成関連遺伝子を利用した肉眼で判別可能な遺伝子組換えマーカーの開発にも複数成功しており、特にメラニン色素の着色を制御する遺伝子は、幅広い昆虫で効果があることが確認された。一連の研究は、カイコの特性を活かしながら、昆虫全般に共通する色素合成経路の既存のパラダイムを超える知見を明らかにするという基礎研究に加えて、得られた知見を幅広い昆虫で利用可能な肉眼で判別可能な遺伝子組換えマーカーに展開するという応用研究にも結び付いたものである。その成果は、現在遺伝子組換えだけでなく、ゲノム編集技術の開発にも利用されており、広く農学研究の発展に寄与するものである。

関連リンク

(2017年12月27日)