工学部・辻村壮平講師が2017年度日本建築学会大会で論文奨励賞を受賞

 工学部都市システム工学科の辻村壮平講師が、2017年8月31日に広島工業大学で開催された2017年度日本建築学会大会において、論文奨励賞を受賞しました。

 この賞は、独創性・萌芽性・将来性のある建築に関して近年発表された優れた論文等の業績を有する若手研究者に贈られるものです。辻村講師は論文の中で、オフィスで行われる知識創造のための「会議のしやすさ」に対する音環境の影響を明らかにしました。「複数人の共同作業」という対象設定や研究方法の独自性などが評価され、このたびの受賞に至りました。

AIJ2017tsujimura.jpg授賞式でスピーチをする辻村講師

論文タイトル

「複数人による知識創造活動を行う会議に及ぼす室内音環境の影響」

授賞理由(選考者コメント)

本研究は、オフィスで行われる知識創造のための「会議のしやすさ」に対する音環境の影響を明らかにしている。すなわち、主観評価量としての「静かさ」について、意思決定のための会議では静かであるほど会議がしやすいのに対し、知識創造のための会議では「静かさ」の最適値が存在すること、および物理量である騒音レベルは45~50 dB が最適であることを、統計的モデリングにより明らかにしている。従来の知的生産性の研究は個人が対象であったのに対し、本研究は複数人による共同作業が対象である。その分、研究としての難易度は上昇すると考えられるが、充分な既往知見のリサーチ、緻密な実験計画、および漸進的な2 段階の重回帰分析により、上記を明らかにしている。本研究の成果のみならず、本研究で構築された研究の方法論も、後続研究を試みる研究者の指針となると考えられる。以上から、本論文は奨励賞にふさわしい優れた業績と評価できる。

辻村壮平講師のコメント

 このたび、日本建築学会奨励賞という大変栄誉ある賞を賜りましたこと、誠に光栄に存じます。本論文をまとめるにあたり、ご指導頂きました共著者の先生方に深く感謝申し上げます。また、これまでの小職の研究人生において大変お世話になりました多くの先生方にも心より厚く御礼申し上げます。今後もこれまで以上に研究活動に精進して参りますので、今後ともご指導・ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い致します。

(2017年10月2日)