農研機構、農学部・毛利栄征教授ら、農業用FRPM管のひずみを評価する手法を開発

 農研機構農村工学研究部門は、茨城大学農学部の毛利栄征教授、(株)栗本鐵工所及び積水化学工業(株)と共同で、農業用水のパイプラインとして地中に埋設されたFRPM 管のひずみを測定して、安全性を診断する手法を開発しました。

 FRPM 管はガラス繊維強化プラスチック(FRP)と樹脂モルタルの複合材料で構成された管です。地中に埋設された農業用水のパイプラインとして、日本全国に広く普及しています。また下水道等の農業用分野以外でも使用されています。
 地中に埋設されたFRPM 管は管周辺の土から圧力(土圧)を受けて変形しており、従来は全体の変形の程度(たわみ率)を測定して、安全性を診断していました。しかし、管の一部に荷重が集中した場合には、局所的に変形してひび割れに至ることもあるため、た
わみ率だけでは安全性を正確に診断することはできませんでした。
 そこで今回、局所的な変形を測定し、FRPM 管の安全性を診断する手法を開発しました。FRPM 管の曲率半径を測定し、発生しているひずみを計算します。ひずみの大きさから診断表を用いて安全性を定量的に診断できます。この手法を用いることで、これまで見逃していた局所的に変形した危険な箇所を、漏水に至る前に発見できるようになります。

 くわしくは、農研機構のホームページ(プレスリリース:ひずみを測定して強化プラスチック複合管の安全性を診断)をご覧ください。

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FRPM管 曲率測定装置

(2017年7月13日)