茨城大学パートナーズフォーラム2017開催―パートナー企業約50社の代表と学生・教職員が交流

 茨城大学は、6月28日(水)、本学のパートナー企業との交流会である「茨城大学パートナーズフォーラム2017」を開催しました。「不確実な未来をどう構想するか~未来をデザインする~」というテーマの下、会場には各企業の代表や学生、教職員など約180人が集まりました。
 茨城大学では2015年より執行部による企業訪問を行っており、現在約50社をパートナー企業として、共同研究やインターンシップ促進なども視野に交流をしています。「パートナーズフォーラム」は一昨年から始まり、今回が3回目です。
 第一部は、水戸市出身で、ローリーズファーム、グローバルワークといったアパレルブランドを国内外で展開している株式会社アダストリア代表取締役会長兼CEOの福田三千男氏が特別講演を行いました。福田氏は、1950年代の創業以来のビジネスモデルの4つの転換点を振り返った上で、現在国内のアパレル業界が直面しているブランド過多・商品供給過多、テクノロジーの進化と少子高齢化といった課題を指摘。消費者のライフスタイルをサポートするという新たな価値創造への挑戦について、具体例とともに紹介しました。

(株)アダストリア代表の福田氏による講演 同社のビジネスモデルを紹介

 また、福田氏に続いて茨城大学の太田寛行副学長と工学部の鈴木智也教授がそれぞれ講演しました。太田副学長は本学の教育改革について紹介し、学外学修の促進などの取り組みへ協力を呼びかけました。情報工学を専門とする鈴木教授は、「人工知能を経営判断に活かせるか」という問いを提示し、判断能力を高める集団学習のアプローチの可能性に言及しながらも、一方である事象にフレーム(構造)を与えることはAIにはできず、人間がやっていくしかない、と語りました。

鈴木教授はAIの集団学習の可能性に言及した

 続く第二部では、博報堂ブランドデザイン副代表で本学社会連携センター顧問の深谷信介氏のコーディネートのもと、福田氏と三村信男学長とで鼎談しました。福田氏は、「国内がどんな事情であろうと、グローバルな現実のほうはどんどん変わってしまう。学生にとって重要なのは、外の世界に羽ばたき、さまざまなコミュニケーションをすること。そしてローカライズという視点をもつことが、地域貢献にもつながる」と述べました。また三村学長は、講演内容も踏まえ、「大学においても、学生のライフスタイルをサポートするという視点で、教育のフレームの転換が起きているといえる」と語るとともに、「第二に、社会のさまざまな課題を解決するネットワークのハブとしての役割を、大学がどう果たせるか。このフォーラムも、解を探し、それに向けて協働で取り組み、新しいアイディアを定着させていくきっかけになれば」と述べました。

第二部の様子(左から深谷氏、福田氏、三村学長)

 第三部のグループ討論では、参加者が7つのグループに分かれ、「不確実な未来をどう構想するか」という全体テーマをめぐって意見を交わしました。各グループでは、地域や企業がこれからどうあるべきか、持続可能な社会づくりにどう貢献できるか、社会が求める人材とはどういうものか、といった視点で活発な意見交換が行われました。

参加者同士のグループ討論

 今回は、全体の司会進行を学生が務めるなど、学生、教職員、企業がパートナーとして昨年以上に交流できる場となりました。パートナーズフォーラムは今後も継続的に実施する予定です。

人文学部2年の倉持ゆりさん(左から2番目)が司会を務めた

(2017年6月29日)